書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

仕事について

短い文章をひねり出すのはほとほとむずかしい!

打ち合わせも終盤に差し掛かり、「タイトル、どうしましょうか?」という話題に。 その場にいたそれぞれがざっくり案を出し合い、 方向性の確認と意見の合致はできたのだけれど、 その場でバシッとこれ!ってものは、案の定出てこない。 だらだら打ち合わせ…

久々にテレビを見ると見入っちゃうなぁ

いつもはテレビを観ないのだけれど(主義ではありません)、 たまに、パソコンでなくテレビでテレビを観ると見入っちゃうなぁ。 以前に観た、昔の映画とか観ると、 あらすじを思い違いしていたり、あれっ?みたいなところに目がいったり、 夢中になってその…

押したり引いたり、企画が決定するまで

企画って、さあ、どうだ!みたいな大上段に構えるものでなく、 普段の生活の中で、あっ、こういうのどうかな? こういうのあればいいな、に 端を発してそこから揉んでいくことが多い、私の場合。 がっちり練り上げて企画書を書くこともあるけれど、 話の流れ…

意見を交換し合えるやりとりが楽しい

具体的な方向性を相談する打ち合わせで、 ついつい脱線するのはいつものことで、 でも、それが次の企画の伏線なることも少なくなく、 それが直接ではないにせよ、随分先になるにせよ、 つながっていくのはうれしい。 もっとも、その時点では、先でどうなるか…

あなたと私は違う。だから確認が必要なのよ

久しぶりな方と数年ぶりに仕事をすることになりまして。 実際には、途中、チラとご一緒することはあったのだけれど、 それは私がダイレクションする案件ではなかったし、一瞬のことだったので、どうしても印象としては薄い。 その方はこちらの意図を汲み取ろ…

週末3連続撮影のはじまり、はじまり

1カ月前ほどに相談を受けた企画が確定となり、 「やるならとっととやりましょう!」と提案し、 急遽12月は毎週末、撮影日と相成りました。 撮影するだけでも、あれやこれや準備が必要なのですが、 今案件はその準備の大部分が自分の肩にかかっており、 先日…

人がこれはどう?っていってくれるものに、基本従順です

先日、初めましての方にお目にかかったとき。 「本当は私の部署ではなく、別のところの方が適していそうですね。 ご本人としても、そうじゃないんですか?」と。 そういうの、方向性としてはあるし、 「こういうのやりたい!」ってのは、より具体的な企画で…

結局、これを伝えたい!がないからじゃないのかなぁ

出版不況の大きな要因は自分たちにある、ってつくづく思ってしまいました(↓)。 headlines.yahoo.co.jp 何だろう、この違和感。 いまだに本気でこういう意識なのかなぁ。完全に読者は置いてけぼりじゃん! ・自分たちを特別階級だと思っている(いわゆるい…

私のやる気にスイッチを入れてくれるもの

現地に赴いたり資料を眺めたりするのは、 企画の方向性を確固たるのにするのに欠かせない作業なんだけれど、 これも見ておいたほうがいいかな、と思った本があまりに素晴らしく、 企画のためとしてでなく、1冊の本としてあまりによくって、 その企画に携わっ…

より具体的により狭く設定していくのがいい

アイテム作りの相談を受けまして。 いざ、やろうとしたら、なかなか思うようにいかないのがその理由だそうです。 「コンセプトは何ですか?」と訊くと、 「えっ、必要ですか? とにかく、おしゃれなものを作りたいんです」。 「おしゃれなものを作りたい、と…

こういうものとの出合いを求めて本屋さんに行っているかも

ここで紹介されているのは文芸書の場合。 一般書籍だと、デザイン要素がもっと大きくなります。 とはいえ、最初のページを開くと、本作りの流れがわかりやすく紹介されています。 (文芸書だからか、やたらルビ(ふりがな)が出てくるのですが。。。) 書籍…

とりあえずYESと言う。考えるのはそれから

活字メディアにおいて、紙と電子の出版がそうであるように、 雑誌と書籍では、方法も考え方もまったく違います。 今年は5月、7月、9月と隔月で、 私が制作指揮/編集統括(映画でいうと監督です)した書籍が発刊となり、 書籍の現場を知っている人も、だけれ…

この世はコネで回っている

コネといっても、お金を積んだり、関係性を利用して便宜を図ってもらう、ってことではなくって、 人の紹介、ってこと。 私はメディアの世界に身をおいてるのですが、 営業らしい営業はほとんどしたことがないんですよね。 「誰かいない?」と知っている方が…

こんな場で、フレンドリーな人がいるんだねぇ

「生かされているんだなぁ」と感じていて、だからか、 頻繁にお墓参りをしないのは、ちょっと後ろめたいところがあります。 宗教とはほとんど関係のないところで生きているけれど、 駅前などで托鉢のお坊さんがいるとお布施をするんですよね。 それは、先の…

だんだんと自分に近づいている気がする

一般的な企業であれば、 肩書きだったり業績だったり、の技量を客観的に知る尺度があるのだけれど、 メディアの仕事をしていると、 著者であったりよっぽどの大ベストセラーを生み出したり、でない場合は、 おしなべて同じ土俵に立っていると捉えています。 …

起承転結ありきじゃないんです、私

どうやって文章を書くのか、起承転結を考えるのか、 という質問を受けました。 文章の書き方って習ったことないし、教えてもらったこともなく、 仕事を通して、校正で朱字が入ったり、自分の書いたものを読み直したり、ほかの人の文章を読んだり、 そのなか…

ウェブサイトって経歴書なんだね

先日、新しい仕事のお声がけをいただいた際に、 その方とは数年前に直接(半直接?)仕事をしたことがあったので 「誰かいない?」と聞かれて、じゃあ、と思い出してご連絡をくださった次第。 相手は企業、ということもあり、プロフィールが欲しい、とのこと…

謝罪ではなく理由を求めているんだけどなぁ

仕事をしていて、執筆であれば、請け負う仕事で、発注主の意向を汲むようにするし、 編集統括であれば、映画制作に例えると監督のようなものだから、 発注主はいるけれど、制作の場ではほとんど裁量を任さられていて、 “作る”場面では私が発注主という立場に…

常に頭をフル稼働させておかないと、を思い知る

手は動かしていても、頭の中では別のことを考えていたり、 同時進行で複数の考え事をしたり。 私の場合、複数の本を並行して読むのも平気なので、それと共通しているのかな。 ポンポンポンと点々が頭の中に常にあって、 きっかけがあれば、くっつける作業を…

こういうのがひたすら楽しいのよね

久しぶりな方から数年ぶりに連絡があり、 関わることになった新規プロジェクトについて相談に乗って欲しい、と。 相談というか、メディアや地方の視点に触れている私の立場から意見とかアドバイスとかを聞きたい、とのこと。 連絡をくださった方は違う業種の…

友達感覚の“なあなあ”を仕事に持ち込むのは心底苦手

やっとこのあたりが少しは上手に立ち回れるようになったし、 何より相手にはっきり言えるようにもなったかな。 仕事を続けていると、中には仲よくなる人もいて、 プライヴェートでも付き合いが生じることがあります。 むしろ今では友好関係は、仕事に端を発…

若い人たちのフラットさが好きだな

最近、初めまして!な方とお仕事をする機会に恵まれまして。 その方、20代後半。っと、私の子供といってもおかしくない世代。 最初はメールのやりとりで、 5W1Hが明記され、つまり仕事としての事案が明確になっていて、 かつ、ちょっとやわらかい言葉、それ…

ようやく自分のウェブサイトを立ち上げました!

1995年に自分のマシンを持って、ネットにつないで、 自分のウェブサイトが欲しいな、と思ったものの、 HTMLもろもろに匙を投げ(マック・パフォーマの微妙なレベルの初期不良があったんじゃないか、って思う)、 なんだなんだで20年以上(!)経って、ようや…

珍しく熱が冷めず持続中!(今は打ち上げに向けて)

編集統括/制作指揮として隔月で3冊連続発刊という書籍制作をしておりまして。 5月上旬、7月上旬、そして9月7日(金)に無事発売となりました。 ボリュームの大きさと役割による仕事の多さで、できるかな、という不安がなかったといえばウソになりますが、 ま…

たまにはお客さんと直接接する機会をもたないとね

書籍制作にしろ、イギリスの食情報提供にしろ、情報を扱う仕事をしている私にとって、 リアルな読者やユーザーと直に接する機会、というのは稀です。 たま〜に懇意にしてもらっている会社のお手伝いで、 物販の場に立つことがあります。 これが、おもしろい…

危うきに近寄らず。私の判断基準

フリーランスがみんなそう、だとは言わないけれど、 お金とつき合いだけが仕事を受ける基準じゃない。 金額は安いけれども企画がおもしろい、ぜひ挑戦したい、金額以上の価値がある、と判断すれば、 手弁当で受けることもある。 つき合いに関しては、特にメ…

思わず吸い込まれるようなきっかけを作りたい、のよ

そう頻繁に行くわけではないけれど、 ニトリすごい! ニトリ楽しい! なわけで、そのつもりはまったくなかったのについ立ち寄ってしまった。。。 理由は、「値下げしました」の表示に吸い込まれちゃったから。 私はバーゲンは好きでなく(混んでいるのが嫌だ…

20ン年越しの夢を制作中です!

自分のマシン(コンピュータ)を購入し、ネットにつないだのが1995年。 (厳密には違うけれど)マスもミクロも同じ土俵に立てる、国境も超える、 まさにwindow to the worldだ〜〜〜〜〜っ!!!ワクワクすると同時に、自分のウェブサイト作ろっ!と意気込ん…

冷静に総合的に見るには2〜30年の歳月が要るなぁ

今年の3月に上映されるときいて、意気揚々! すっかりその気だったのに、タイミングが合わず断念。 がっくしうなだれていたところ、半年を待たずして、またしても上映のニュースが! スケジュールもOK! 今度こそ機会を逃すまい、と行きましたよ、YCAM(山口…

若い人たちの一生懸命さが私の中のスイッチを入れてくれる

9月発売の食書籍は、 監修の方およびスタッフの方々をはじめ、出版社のご担当者さん、エディトリアル(ブック)デザイナーさん、カメラマンさん、みなさん私よりひと回り以上若い! いえね、普段、歳が上とか下とか気にしないし、だからどーだ、ってことはな…