書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

メディアについて

どうにもつきまとう、大いなる違和感

東京オリンピックが終わった、ようだ(パラリンピックはこれからだけれど)。 ようだ、というのは、私はまったく見ていないからである。 テレビを置いていない、というのもあるのだけれど、そもそもオリンピックに興味がないので、生まれてから半世紀以上経…

朱夏を通り越し、白秋に突入するので

以下、私のための備忘録。 (編集者の端くれとして)報道に漠然とモヤモヤを感じていたので、腑に落ちた感じ。 http://live.millionyearsbookstore.com/dokohei.../ijime/2865/ http://live.millionyearsbookstore.com/dokohei.../ijime/2874/ http://live.m…

青春の終わり

40歳を過ぎた頃からか、自分の年齢がとっさに出てこなくなった。 私は1969年の早生まれなので、現在、2021年夏の時点では52歳である。 ここのところ、ぼんやりと青春の終わりはいつなんだろうと考えていた。 もちろん人によって違うし、青春、みたいなものが…

出版物の税表示  

かくかくしかじか言われていた出版物の税表示について、ガイドラインができた模様です。 www.bunkanews.jp 心配されていた、市中在庫の回収・返品は不要、可能な限りの対応を、可能な限り自主的に対応、とのこと。 どうなるのかなぁ、と思っていたものが年末…

2020年、雑誌についての備忘録

www.seventietwo.com これ好き!というよりも、広告収入によって利益を生み出すシステムでやってきた雑誌が終焉を迎える、ってことじゃないかな。コロナもあるだろうけど。 雑誌自体はなくならないと思う。 でもこれまでのシステムじゃない、ってことなんじ…

今年最後の読みたい本、かな?

調べ物をしているときに気になる本に遭遇! honz.jp 書評も出ていて、内容については、まあ、なんとなくの予想通りではありましたが、 それはそれとして、まずは読みたい! 書評を読んでいる限り、出版社サイドの声は掲載されていなさそう。 出版社側がどう…

編集者も絶滅危惧種かもしれない。。。

一口に編集者といってもネットだったり映像だったり、ジャンルは多岐にわたるけれど、 紙媒体の編集者はますますいなくなるんだろうなぁ。 雑誌は、特に一般誌はもうその役割は終わったんじゃないかな、広告に利益を依存するやり方含めて。 書籍だって減りは…

時代は変わり、やり方も変われど

先日、某商店街を歩いているときのこと。 街の本屋さんの店頭がなんだか賑やか。 と思ったら、『新春 すてきな奥さん』2021年新春1月号(主婦と生活社)の表紙が、新しい地図(ex SMAP)ってことで、出版社の方(かな? 取次?)がプロモーションをしていま…

コメント欄をじっくり読むとします

別段、紙にこだわっているわけではないけれど、愛着はある。 出版不況と言われて久しく、日本語マーケットは縮小しているし、デジタルに取って代わったことは随分増えたし、 でも、どこかエリート意識があり、そこに慢心しているから、ってのも理由だと思う…

これ、この世界だけの話じゃないよね

dot.asahi.com そうだよなぁ〜。 テレビをおいていない生活が10年近い私ですが、出張先のホテルや帰省時などでテレビを観てもほとんど違和感がないのは、画面に現れる人たちの顔ぶれがさして変わっていないから、なのは間違いない。 一般誌系についても同じ…

ぼんやり感じている、身も蓋もないこと

もとには戻らない。 新型コロナウイリスで外出自粛が要請され、望む/望まないにも関わらず、家に過ごす耐性を試された時間だったんじゃないかな。 私のように、もともとメインがリモートワークで、内向型で、家にいることが苦ではない、って自覚があった人も…

構造的な問題ゆえじゃないの

3月はよかったんですよね〜、書籍の売れ行き(↓)。 ricorice.hatenablog.com ですが、4月は前年同月比で21%減とのこと(↓)。 this.kiji.is これ、需要はあった、確実にあったと思うんですよね。 なんせ新型コロナウイルスにより、おこもりになり、時間を…

確かな手触りが欲しいから、ってのもあるんじゃないかな

3カ月前に移り住んだところは、大きな商店街があり、 スーパーマーケットやドラッグストア、八百屋さんやお肉屋さん、酒屋さん、花屋さんなど、いわゆる商店は時間こそ短縮しているものの営業しているし、 飲食店やカフェなどは閉めているところもあるけれど…

“読むこと”の復権が起こるのか

ここ1〜2カ月ぼんやり感じてること。 ・人々が家で自由に使える時間が増えたこと ・不安定な現状からの逃避 などから、“読むこと”の復権が起こるんじゃないかなぁ、と希望を込めてぼんやり感じています。 まあ、それも状況によって大きく変わっちゃうんだろ…

紙はなくならない。立ち位置は変わるけど

大事なものはフィジカルだったりアナログだったりで欲しくなってしまう私。 紙媒体の衰退と言われて久しく、 私自身は、それは、出版業界があぐらをかいていたんじゃないか、自分たちエライ!に支配されていたからじゃないか、ってのも大きな要因だと思うの…

テレビだけじゃないんじゃないかな

テレビをおかない生活となって9年近くになります。 それでも、出張先のホテルや帰省したときなどにテレビを観る機会はあるわけでして、 そこで、too muchだよなぁ、でもその傾向はますます強くなっているよなぁ、と思っていることを、出演者自らが語っていま…

文字を読むこと自体は減っていないんだよねぇ

2019年の出版市場は紙と電子を合わせると0.2%とわずかながら、1997年以来の増加になったそう(↓)。 www.bunkanews.jp 文字を読むこと自体は減っていない。 でも、雑誌や書籍を読むにあたって、パッケージが変わったし、目的/姿勢も変わった。 伝えたい軸や…

雑誌を買わなくなったけれど、それでも

結局、ほとんどの雑誌ってすきま時間を埋めるための退屈しのぎだったんだよなぁ。 先日、何気ない話をしていたときに、ご一緒していた方は同じような仕事をしていることもあり、 「雑誌を買わなって久しいなぁ」から、 「じゃあ、仕事を離れて、あくまで個人…

私のブック・オブ・ザ・イヤー2019

爽快にして痛快! 昨年2018年末に発売されたときに、表紙のインパクトも手伝って、気にはなっていたものの、 よくあるブスの自虐エッセイ(前書きで否定してあるんだけどね)、もしくは社会学的な味付けをした被害者意識の高いブス本だと思っていたのよね〜…

賞を受賞するということ

微力ながらも参加している者としても、うれしいニュース!(↓) www.web-soigner.jp award.nicoanet.jp 受賞対象になった“北九州特集”号は、本当に素晴らしく、雑誌だからできることの明るい可能性を感じました。 発売されたとき、絶賛するあまり、人に配っ…

賞を受賞するということ

微力ながらも参加している者としても、うれしいニュース!(↓) www.web-soigner.jp award.nicoanet.jp 受賞対象になった“北九州特集”号は、本当に素晴らしく、雑誌だからできることの明るい可能性を感じました。 発売されたとき、絶賛するあまり、人に配っ…

う〜ん、それは違うんだよね〜

取材でおうかがいした方が、新聞社やテレビ局に自ら売り込みをした、とおっしゃっていて、 同席された出版社の編集部の方が「羽根さんも見習った方がいいんじゃない」と何度もおっしゃり、 その場では何も言わなかったけれど、やっぱり違うんじゃないかなぁ…

心底がっかり! いまだにこんなことを平然と言うなんて

いいも悪いもなく、へぇ〜、ぐらいの心持ちでいつもは彼らの発言にふれているのですが、 いまだにこんなことを平然と言い放つなんて、私が担当編集者なら、信用しないし、チャンスを見計らって切るね。 miyearnzzlabo.com どこの箇所かっていうと 「編集者か…

メディア出演はバロメーター

「グレーテルのかまど 〜幸せを運ぶブラウニー〜」(Eテレ)に出演しました。ちょろっと、ですが。 (この後の再放送は、Eテレで6月17日(月)10.25〜) ricorice.exblog.jp 紙媒体(書籍とか雑誌とか)の制作(ダイレクション(指揮)、企画、構成、執筆)…

私が目の当たりにした献本の行方

社員ではなく、フリーランス編集者の立場の私。 今では大抵打ち合わせ室に通されるし、また顔を出すことも以前ほどはなくなったのだけれど、 出版社の編集部を訪ねたときに、ショッキングだった光景として、 献本された本が、机に無造作に積まれていて(読ん…

“きれい”も“かわいい”も“ナチュラル”もお腹いっぱい!

インスタ映え/grammableが“重要案件”となって数年。 本が出たり、口説き文句で使われたり、あまりに出回っていて、しかも実際に“きれい”“かわいい”“ナチュラル”のオンパレードに食傷気味な私です。 疲れたよ〜。 だってそこには、こう見て欲しい、こう見せた…

とにかくショックが大きすぎて広すぎて

4月11日の夜が更けゆく頃、ぱっと開いたFBのニュースフィードに各メディアからのびっくりするようなニュースが、次々と上がってきて、言葉を失ってしまいました。 いや、おそらくいつかは来る瞬間だったんだけど。 ジュリアン・アサンジュ逮捕! ウィキリー…

ようやく自分のウェブサイトを立ち上げました!

1995年に自分のマシンを持って、ネットにつないで、 自分のウェブサイトが欲しいな、と思ったものの、 HTMLもろもろに匙を投げ(マック・パフォーマの微妙なレベルの初期不良があったんじゃないか、って思う)、 なんだなんだで20年以上(!)経って、ようや…

20ン年越しの夢を制作中です!

自分のマシン(コンピュータ)を購入し、ネットにつないだのが1995年。 (厳密には違うけれど)マスもミクロも同じ土俵に立てる、国境も超える、 まさにwindow to the worldだ〜〜〜〜〜っ!!!ワクワクすると同時に、自分のウェブサイト作ろっ!と意気込ん…

情報伝達のタイムラグについて考え始める

七夕の7日(土)の夜10時頃、イギリスの友人からSkypeがきて話したときのこと。 用件を話し終わり、もうちょっとでワールドカップのクォーターファイナルだね〜、なんて他愛のない話をして、体調がよくなくって今週半ばは寝込んでた、と言うと、えっ!となり…