書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

2021-01-01から1年間の記事一覧

「私の運命線」

少し前、私の人生が変わるほど影響を受けた雑誌があったかな?と思いを巡らせていた。 好き!な雑誌はたくさんあったけれど、決定打はなかった。 雑誌の世界の中に入ることはなく、傍観者だったのよね。 むしろ、映画や音楽の方がショックが大きく、 そのひ…

“乙女チック”なるもの 〜さようなら「Seventeen」〜

おとめちっく、おとめチック、オトメちっく、オトメチック、乙女ちっく、、、 その字面のように、“乙女チック”の世界は実に多彩! 1969年生まれの筆者が、自らの記憶を紐解きながら“乙女チック”について、あれやこれや綴ります。 さようなら「Seventeen」 「…

薄毛はカミングアウトできるか?

涼しくなったので、待ってました!とばかりに美容院に行った。 ギンギンギラギラ暑いときは、美容院に行くのがどうしても憚られてしまう。 美容師さんは仕事で慣れているのかもしれないけれど、おばさん(というか、おばあさん)のベタっとした髪の毛は触り…

ふるさと納税もいいのだけれど

つくづく、私にとって図書館は生活で欠かせない場所なんだなぁ、と思う。 2020年2月、東京に戻ってきて、何年かぶりに図書館が徒歩圏内にある生活が戻ってきて、それまで無自覚だったのだけど、いったん失ったものを取り戻したことで、意識的になり、実感し…

意味のないこと

いつものように図書館にいったら、入り口のところで小学校低学年(と思われる)男の子が柱をじ〜っと見つめていた。 何かが貼ってあって、真剣に見ているらしい。 別の入り口から入ろうとしたら、私の存在に気づいたであろう彼が立ち上がって、背後にいた母…

うれしいことは

飽きたら、他に熱が注げるものができたら、自然と以降するだろうとは思っていて、 この仕事一筋で、とは今でもさらさら思ってなく、 ただただやりたいなぁ、やってみたいなぁ、で始めた編集という仕事だったけれど、気づけば30年近くになっちゃったよ。びっ…

低頭平身で謝らなくていいよ

切羽詰まった状況なら別だけれど、家だとどうしてもだらけてしまう(すぐ寝てしまう。。。)。 適度に人の気配があったりざわざわしていたりする方が集中できるので、 図書館、モスバーガー、ドトール、に出没することが多い。 図書館は言わずもがな。 ドト…

本を通じて帰省する  

飛行機はおろか新幹線も利用しなくなって、1年近く。 正直、帰省が楽しいとか心待ちとか、はないのだけれど、 十数年前に父が亡くなり、母がひとりになってからは、せめてそのくらいは、と帰省するようになった。 が、コロナである。2020年のお正月以来、2年…

どうにもつきまとう、大いなる違和感

東京オリンピックが終わった、ようだ(パラリンピックはこれからだけれど)。 ようだ、というのは、私はまったく見ていないからである。 テレビを置いていない、というのもあるのだけれど、そもそもオリンピックに興味がないので、生まれてから半世紀以上経…

認められたくて仕方のない、後天的美人

ルッキズムはいかがなものか、という声は日増しに大きくなっている。 異論はない。 確かにそうではあるのだけれど、果たして見かけを判断することを辞められるものなんだろうか。 口に出す/出さないの違いは大きい。 マナーとして、人として、口に出さない、…

嫌なものは嫌なのよ

テレビを置いていないので、ラジオを流している時間が長い。 基本、AMでときどきBBC。 AMラジオのアナウンサーの声質や話し方は、安心できる。 テレビもある局は視覚に重きを置いていることがよくわかる。 声だけが頼りのメディアでは、内容もだけれど、声質…

所変われば

2020年2月頭に引っ越して、数年ぶりに東京に戻る。 今の住まいは、山の手の下町。 1年半近く経ち、日々快適に過ごしているということは、結局、こういうところがいちばんしっくりくるみたい。 住み始めて間もない頃は、コロナが深刻化し始めたにも関わらず、…

『結婚の奴』はひとつの希望に思えたのだ

なぜコロナ鬱寸前までいったのか、自分に足りないものは何か、どうすればこれからの日々を機嫌よく暮らせるのか、そう考えたときに行き着いた答が、 “家の中に社会が欲しい” (↓)だった。 ricorice.hatenablog.com いわゆる結婚やハウスシェアでもいいのだ…

家の中に社会が欲しいと思ったのだ

2021年7月現在、1年以上続くコロナ禍。 2020年2月頭に引っ越して8年7カ月ぶりに東京に戻り、ほどなくしてコロナで外に出ない生活を要請されるようになり。。。 もともとリモートで仕事をしていたし、そもそもが内向型なので、これからどうなっちゃうんだろう…

朱夏を通り越し、白秋に突入するので

以下、私のための備忘録。 (編集者の端くれとして)報道に漠然とモヤモヤを感じていたので、腑に落ちた感じ。 http://live.millionyearsbookstore.com/dokohei.../ijime/2865/ http://live.millionyearsbookstore.com/dokohei.../ijime/2874/ http://live.m…

青春の終わり

40歳を過ぎた頃からか、自分の年齢がとっさに出てこなくなった。 私は1969年の早生まれなので、現在、2021年夏の時点では52歳である。 ここのところ、ぼんやりと青春の終わりはいつなんだろうと考えていた。 もちろん人によって違うし、青春、みたいなものが…