書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

所変われば

f:id:ricorice:20210730221130j:plain
 

2020年2月頭に引っ越して、数年ぶりに東京に戻る。

今の住まいは、山の手の下町。

1年半近く経ち、日々快適に過ごしているということは、結局、こういうところがいちばんしっくりくるみたい。

住み始めて間もない頃は、コロナが深刻化し始めたにも関わらず、毎日幸福感で朝起きていたし。

 

今の住環境は基本、住宅街で、近くには商店街もあり、スーパーマーケットも林立している。

東京に戻ってスーパーマーケットで驚いたのは、

・セルフレジの増加(といっても、支払いだけだけど)

・惣菜&お弁当の充実

 

特に、惣菜&お弁当の充実ぶりには目を見張ってしまった。

定番の揚げ物だけでなく、ヘルシー系もあるし、バリエーションも豊富。

 

かつ、スーパーマーケットでは半調理商品や便利なアイテムもたくさん。

庶民のソウルフード的な地方食品もイベント的に扱ったりもする。

 

お惣菜やお弁当屋さんも多いし、コロナで持ち帰りも増えた。

 

そして、押し並べて安い。

自分で作る手間とかを考えると、本当に安い。

 

料理は嫌いじゃない。むしろ好きで、台所に立つのが気分転換になったりもするのだけれど、

食べるのはあっという間で、ひとり分って、作る時間や手間を考えると、なんだか虚しい。

 

私は、家では基本粗食で、アジの干物に鬼おろし、とか、ローストチキン&ポテト、みたいな作るのも簡単なものを食べていて、時々張り切ってあれこれ作っていたけれど、

中食が充実していると、頼れるものはどんどん頼っちゃお、な気分に。

飲食店も多いから、食べに行ってもいいし。

 

考えてみれば、これまで商店街やスーパーマーケットが林立する環境に住んだことないので、台所に立つのが当たり前だった、ってのも大きいんだろうな。

 

環境は人を変える。

 

 

おかげでライフワークとしてのイギリスのレシピおさらい&開発はすっかりペースダウンしてしまっている。