こんな場で、フレンドリーな人がいるんだねぇ
「生かされているんだなぁ」と感じていて、だからか、
頻繁にお墓参りをしないのは、ちょっと後ろめたいところがあります。
宗教とはほとんど関係のないところで生きているけれど、
駅前などで托鉢のお坊さんがいるとお布施をするんですよね。
それは、先の後ろめたさを少しでも解消したく、
こちらから出向かなくても(ここでは宗派はおいておく)、ここにいてくれるのはチャンスと思うからなんだろうけど。
同じ場所にずっといるのって辛いよ。
学生の頃、池袋西武の中のアートギャラリーで監視業務のアルバイトをしたことがあって、
1時間ごとに場所が変わり、少しぐらいなら歩いき回ってもいい、と言われたけれど、
これが辛いのなんの!
何もしないでじっとしていることは修行だ!と思った次第です。
托鉢のお坊さんにしょっちゅう出くわすわけではないけれど、
例によってお布施をして、信号が青に変わるのを待っているタイミングで、
どちらが先に口火を切ったのか、少し話を。
フレンドリーなお坊さんもいるんですね〜。
いや、気さくな人はいるけれど、托鉢という修行の場で、ね。
たいして喋っていないけれど、未知の世界のことだからか、いちいちおもしろかったなぁ。
最後に「お仕事大変ですよね。頑張ってくださいね」と言われ、
「いえいえ、修行の方が大変だと思います」と答えると、にっこり。
修行の方が大変だよ!
じっとしている辛さは、アートギャラリーの1週間のアルバイトでギブアップした身としては、ほんとに
(修行とバイトと同じ土俵で語ってはいけないけれど)。
自分の適性って、実際にやってみて初めてわかることもある。
向いているか向いていないか、そういうぼんやりとところよりも、
まったく合わないものの見極めができる。
アルバイトは、そういう意味ではいい体験だったなぁ。