書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

うまいとか下手ではなく、沿っているかどうかが肝要なのだ

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初めての媒体のお仕事はいつも緊張が伴います。

まずは、の小手調べとなるのは、小さい単発の仕事から、で、

私の場合は、そこまでのボリュームを伴わないライティング(+企画や取材先案の提出)がほとんど。

そのあと、編集込みで、もしくはどんと編集(映画でいう監督のようなものです)に移行する、って感じかな。

 

先日もやりとりはあったものの、仕事は初めてというお取り引き先が。

例によって第一歩はライティングで、原稿を渡した後は返答が来るまで緊張の時間となります。

 

 

ええと、商業ライターに求められるのは文章のうまい下手ではないんですね。

依頼主(出版媒体や企業PR)の企画意図を理解し、媒体に沿った文体でかけるか、なんです。

書きたいことを書きたいように書いている、と捉えている人がいますが

(そして、そういう人がライター志望だったりする)、

まったく違います。

 

子供の誕生日ケーキをオーダーされたのに、

作りたいから、といって、

ウェディングケーキや、退職祝いの特製ビスケットを焼いたりしないでしょ、

それと一緒です。

 

 

なので、原稿を渡す、のは、自分の理解が間違っていなかったか、をチェックされるってことなんですよね。

こちらもそれ相応の準備なりをした上で仕事をして提出するわけで。

 

私が編集統括/制作指揮の場合は、やっぱり同じように、

意図が理解されているか文体が適しているかをチェックします。

うまい下手は、プロであれば程度の差はあれ、及第点は超えているわけですから。

 

 

ともあれ、無事クリアして、ひと安心です。

後は世に出るのを待つとしましょう。