思わず吸い込まれるようなきっかけを作りたい、のよ
そう頻繁に行くわけではないけれど、
なわけで、そのつもりはまったくなかったのについ立ち寄ってしまった。。。
理由は、「値下げしました」の表示に吸い込まれちゃったから。
私はバーゲンは好きでなく(混んでいるのが嫌だから)、
時間とゆとりを引き換えにプロパーでモノを買っていい、って思っているのだけれど、
この「値下げしました」は陳列棚に並んでいる商品のプライスカードにベタッとついているのではなく、
90°曲げて、通路を除くと、にょきにょきと「値下げしました」のポップが見えるという仕組み。
赤い色、ってのも目立つし、いくつもあると賑やかに見えて、
何か掘り出し物あるかな〜、ってついのぞいてしまいました。
結果、買い物こそしなかったけれど、こーゆー商品もあるんだー、ってのは知ったわけで。
私の仕事で比重が高いのは出版で、
ここのところ企画・構成からがっぷり携わる書籍の仕事が多い。
商業出版ですから、“よい”だけでなく“売れる”ものを、心底作りたいんですよね。
制作サイドはとかく“よい”に目が向きがちだけれど、
“売れる”というのは読者の方からの評価なので、これなくして、資金的にも次はないわけでして。
いつも思うのが、もともとそれに興味がある人は放っておいても探し当ててくれる。
問題は、これからファンになってくれそうな人をいかに獲得するか。
それには裾野を広げて、ウェルカムの気持ちを表現しないといけないけれど、
どこでどう見せるか、そして、おっ!と興味を持ってもらう工夫をするか。
このニトリのポップは、素通りにならないような仕掛けってわけで、
よくできているなぁ、と感心してしまったわけです。
まあ、ニトリでなくてもやっているところはあるでしょうが、
自分が吸い込まれたことで改めて、
その場では直接購入しないにしても、情報をインプットする、って意味でも、
きっかけ作りって大事だな〜、と感じたのです。