書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

これは笑えない! ひどい! あまりにひどすぎる!

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あまりにひどくって、備忘録としてしっかり記録しておきます(↓)。

日本政府が英語メディアに掲載した「移住推進広告」が完全に「地上の楽園」でした | BUZZAP!(バザップ!)

 

本気でこう考えていて、どーだ! いい広告だろう!と思っているのであれば大問題だし、

ギャグなのか反面教師を目指したのかにしても、逆効果にしか作用せず、

つまりどう転んでも、“ひどい”ってことです。

 

詳細は上記リンクにばっちり説明してあって、

御意!

以外の何物でもありません。

 

ひと言添えれば、ぱっと見で私が違和感を覚えたのが、

若い白人ばっかり使っているってこと(そうでない人たちもいるけれど、ごくサブ)。

 

なんだ、これ?

個人の自由渡航が可能になる前の感覚の、舶来崇める(これは、今も、か。これもひどい!)を前面に出したものと変わらないじゃん

 

黒人、黄色人種イスラム圏がほとんど目につかないだけでなく、

同じ白人でも中年も初老もいなければ、赤毛も白髪も、くるくるパーマも頭が寂しい人もいない。

カジュアルやパンク、ぐっとおしゃれさんもいない。

 

嫌な予感満載で読めば、内容は想像をはるかに超える、それ以上。

止まらぬ自国礼賛と言い、この“地上の楽園”広告といい、

お願いだから、こんなの世界に発信しないで!と願わずにはいられない

そのつもりがなく身内で留めたいこととて、世界に発信されるこの時代なのに。

 

 

ネガティブなことを客観視できず、希望的観測を土台とするのは、

ほんっと、病気だなぁ。

私、これ、元寇の神風で味をしめたのが延々受け継がれていると思っています。

 

でもね、ちゃんと歴史を検証してよ(と言いつつ、歴史に疎いので今ひとつ確信がもてませんが)。

そのあと、神風なんて吹きましたっけ?