書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

冗談か本気か、いずれにしても話題にはなるわけで

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今春だったかなぁ、この雑誌の創刊の話をきいたのは。

さして興味も抱かず、へぇ〜、相変わらずだなぁ、ぐらいに思っていたのですが、

先日、これ(↓)を見て、俄然むくむくと興味が沸いてしまった次第。

【追記あり】高齢男性向け新雑誌「GG」のコンセプト「ちょいワルジジ」が史上稀に見る最高の反面教師だと話題に | BUZZAP!(バザップ!)

 

いやぁ、今の時代に全力で逆行しているこの手合い。

本気だったらサイコパスか?だし、手の込んだ精巧な冗談だとしたら質が悪い。

ただ、見事に「これぞ思いっきり反面教師!」として話題にはなるわけで。

思うつぼかしらん。

 

それにしても、こういう雑誌の企画が通ったなぁ。

それとも、これが、ジジどもの本音なんだろーか?

ものごとの決定権をくだすジジどもが雁首揃えて考える「これはいける!」なんだろーか?

 

自称グルメ気取りのおっさんたちも間違いなくこの類だなぁ。

やたら通ぶる、やたら薄っぺらい解説する、やたら首を突っ込む、やたら食イベントに顔を出す、いかに食べ歩いているかを自慢する、そして自分の気に入らないことは糾弾する、マウンティングする。

優位に立ちたい、認めて欲しい、は別で発散して欲しい、と切に願います。

 

逆に、明確な目的意識(試験とか)があって、熱心に勉強する人たちはエライ!と思った。

私がWSET(ワインとスピリッツのコース)やフランス語を学んでいたとき、

クラスメイトにはおじさんもいて、彼らは一生懸命で、下手したら孫に当たるぐらいの若い子たちに教えを請い(私自身は年齢は関係ないと思っているけれど、世間はとかく年齢を言いたがる)、わからないことは質問をし、な姿にはこっちも励みをもらった。

行ってみたいお店があるけれど、女性が多いし、いつもと違うタイプの店だし、気遅れがするから一緒に行ってくれないか、というおじさんもいいなって思った。

まあ、これらもさじ加減ひとつでしょうが。

 

下心よりも素直さの方がずっとかわい気があって好印象だよ〜。

モテにつながるかどうかはわからないけれど、少なくとも下心満載よりは結果として可能性は高いと思います。

 

それにしても、このコンセプト、10年以上前は思いっきりもてはやされていたのに、

今や、180度変わってしまったかのようなこの風潮。

時代は変わる、だよ。

無理して迎合する必要はないのけれど、時代への嗅覚はなくさないでおきたいもんです。