恋じゃなくても人生にはバラ色の瞬間がある
今年に入って、不思議なんだけれど、多幸感を感じる時間が訪れるようになり、
それまでの、もちろん、今もときどき感じる「幸せだなぁ」と感じることと何が違うかっていうと、
思い出すたびに、いいようのない幸福感に包まれる、ってこと。
あ〜、ドラッグは断じてやってません
(正直、興味がないわけじゃないけれど、あまりに自分に知識がないのと、普段の生活の些細なことに対して興味をなくすんじゃないか、という懸念からやんない)。
お酒の力を借りて、ってことでもない。
今年は、完全にこの曲をヘビーローテーション。
今年の3月22日に配信され、ず〜っと聴き続けている。
そして(大音量で)聞くたびに幸せな気分に包まれている。
Tame Impala「Patience」
ついには、先日は仕事でも、幸せな愛おしい流れの中にいた案件も登場し(↓)、
仕事で感じるうれしさは達成感だったり解放感だったりするのに、
まったく違う幸せな気分に包まれた時間。
それはできあがったときによくわかる。明らかに、一瞬で通過してしまう「幸せだなぁ」の気分とは違う。
制作にどっぷり関わっていると、できあがったときって、放心状態というか、これまで散々見たから積極的に見ようって気にならないんですよね、私の場合は。
気になる箇所をチェックしたり、時間が経って冷静に見直す、ってことはあるんだけど。
でも、先の案件に関しては、できあがってからもページをめくること、何度も。
そしてそのたびに仕事をしていた時の幸せの感情の波が押し寄せる。
不思議だなぁ〜。
先日、長いつきあいのある人と、半分仕事、半分プライヴェート(というか近況報告)で食事に行ったときも、
店選びをした私がそのお店や料理をダントツに気に入っている、ってのもあったのだけれど、
またしても幸せな気分にずっと浸っていました。
思い出すと、やっぱり幸福感に包まれる。
不思議だなぁ〜。
中学生だったか高校生だったかの頃に読んだ、森茉莉のエッセイの中に
「恋がなくても人生はバラ色になる。
恋をしていなくても、恋をしているような楽しさを感じられるのは、とても素晴らしいことだ」
みたいな文章が出てきて、
そのときはよくわからなかったし、でも妙に心に残る言葉で、そんなもんなのかな、って思っていたのだけれど、
35年ほど経った今、“恋が最高の幸福感をもたらしてくれるもの”と理解し、そしてそれは恋以外の日常の出来事でも起こりうる、ってことを体験し、あ〜、こういうことなのか〜、と感じています。
森茉莉が言ったように、恋の中にいるような幸福感を感じることが恋以外にもあって、それをちゃんと感じられるのは、本当に幸せなことなんだと思う。