書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

これって氷山の一角だよね

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最初見たとき(↓)、思わず笑っちゃった。

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でも、自分が日本語を解さなかった場合は、まったく笑いごとじゃないのよね。

そして、これって氷山の一角だよね。

いかにいい加減な英語表記が溢れているか。

 

これって、“日本語を理解しない人のための英語表記”という視点がまったく欠けているからだと思う。

「今の時代、英語のっけとかないとな」

「英語入れてとこ(かっこいいだろ、みたいな。ただのお飾りとして)」

としか捉えていないんだなぁ、とつくづく思うのです。

 

違う言語にするときって、単に言葉を変換するのではなく、その場にふさわしい言葉を探してきて意味の同一化をする、ってことだから、

今はまだ、グーグル変換とかでうまくいかないのは当たり前で、

単に言葉を置き換えればいいんでしょ、の頭で、理解してもらうためにどうするか、の視点は欠落しているから、

こういうことは頻発する。

 

だからこそ、プロの力が必要になるのだけれど、な。

そしてそこにはそれ相応の対価てものも発生するんだけど、な。

言葉ひとつで意味がちゃんと伝わるか伝わらないか考えると、ごく当然のことに思えるんだけど、な。

そのときは高い、と思えても、プロを目を通して世に出すってことは、長い目で考えると、ちゃんとした仕事をしている、ってことになるのにね。

 

もっと言えば母語の日本語にしても、言葉に対してあまりにぞんざいで、

こんなもん、って扱いをしているケースのなんと多いことよ!