書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

まったくどいつもこいつも、だな

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JR山手線の新しい駅、東京メトロの新しい駅、東急田園都市線の駅の名称変更、

そして東京オリンピックパラリンピックのボランティアの名称。

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なんでこんなにも、カタカナを使いたがるのかな?

 

ライティングの仕事をしたときに、

カタカナを散りばめてくれ、って言われたことあったな。

 

 

私の経験上、カタカナまたは英語っぽい言葉を使いたがるのは、

実際の意味を解しておらず、

オサレ感を演出したい人たち、そしてそうすることで自分でイケてると信じている人たちです。

 

 

中には訳しづらい言葉もあるけれど、

そうでないものはなんでもかんでもカタカナにすればいいってもんじゃない。

そして安易に英語っぽい言葉に置き換えればいいってもんじゃない。

 

日本語のカタカナと英語のそれとは意味が微妙に違ってくることは往々にしてあるし

(たとえば英語のmenuは料理ではなく、献立表を指します

なので、日本語では、「この店、メニューがたくさんある」と日本語では言えても、

 英語ではこの場合、menuは使いません)。

 

 

ええと、言葉の豊かさは、

結局、母国語が大きく左右すると思うんですよね。

それは、わけのわからない、ぼやっとしたカタカタ語を氾濫させることじゃない。

 

母国語すらきちんと使えない人が、どうして外国語が使いこなせるんだろう?

カタカナ語をまき散らすのは、「私、おバカさんです」って言っているようなもんじゃないのかな。

不思議で仕方がない。