やればやるほど、自分に足りないものが見えてくる
普段書かないタイプの文字原稿を8000字(ペラ40枚、400字詰め原稿用紙で20枚)書いたら、
原稿に向かう姿勢を通常に戻すに時間がかかりました(↓)。
いつもとまったく違う原稿を書いた後、通常引き受けているタイプの原稿を書いていて、
何か違うと感じつつ、自分では解決できなくなり、担当の方の助力を仰いだ次第。
そうして、ようやく通常の感覚を取り戻したものの、
次に着手した文字原稿で、またもやうんうん唸る始末。
このときは、さすがに自分で解決できたのですが、
書いて寝かし、大きく書き直し、また寝かし、大きく書き直し。
ようやく書き上げて、お渡しして、OKが出たのでホッ。
商業ライターとして文章を書くときは、自分が書きたいことを書くわけではまったくなく、
企画の意図を汲み、それに沿って、自分を媒介として、文章で伝える。
これが、すんなりできることもあれば、大いに悩むこともある。
でも、一晩寝かせると、つまり時間を置いて客観的に見直すと、自分で気づくんですよね。
何ができていて、何が足りないか。
気づいたからといって、これだ!という言葉を探し当てて、文章で的確に表現するのは容易ではなく、
10年前、20年前の方がスラスラ書けていた気すらします。
先日、通常態勢に戻れなかったこともあり、
やればやるほど、改めて、伝わる文章を書くむずかしさを痛感します。