書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

デュアルライフは本当に幸せか

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私もデュアルライフを実践している、といえるのでしょう。

なんせ住居こそ移したものの、仕事の基盤は東京で、

月に1回は出向いて、顔合わせが必要なことをして、

自分自身の作業は戻って、って生活をしているのだから。

 

別段、子供の学校とか、家を買って、とかそんな理由ではないから、

今も戻ろうと思えば東京に戻れるし、

実際に機会を逸しているなぁ、と感じることが多いと、

焦りがないわけではない。

 

そもそもが田舎でのびのび暮らしたい、という発想はなく、

なるべく街中の便利なところに住みたい、ので、

だったら余計に東京がいいじゃないか(日本国内なら)、っていう気もします。

 

唯一、実際に居を移してよかった(?)と思うのは、

地方とはどういったところか、というのを体感できる、ってこと。

出張じゃわかんなかったですねぇ。

ある程度入り込んで、初めて見えるものがある。

 

こういう視点って本や雑誌、ネットの記事だけではすくい切れていないものも多いし、

何より実感としてわからなかった、と思う。

 

すると何が起こるか、っていうと、

絶対は存在しない、って思うようになる。

ここの常識は世界の非常識、って思うようになる。

俯瞰で相対的にものごとを捉えるようになる。

 

ひとつところでずっといて外界と接触をもたなければ、それはそれで幸せかもしれない。

でも、私はそうではない選択をしたし、本当のところ、住むところはどこでもいいし、

いつでも東京に戻っていいし、

いや、むしろ定住しなくてもいいんじゃないか、とも思っているのよね。