書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

自分のことを伝えるのって一番むずかしい

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先日、ある方の掲載用プロフィールを書く必要があり、

あれやこれや訊くと、その方がしどろもどろになって、

同席していた方が助け舟を出してくださいました。

 

「いやぁ〜、自分のことってむずかしいですね!」

 

深く同意!

私もまったく一緒で、私の名前とプロフィールを掲載してもらうことがあり、

自分のことを訊かれると、あたふた。

お任せで書いてもらい、チェックする方が的確かつラクでいいし、

そうか、こういう見方をしてくださっているのね、という気づきもあります。

 

 

あるプロジェクトに携わっていて、きっかけは人の紹介で、

「」全体が見渡せて(編集者視点があって)、文章が書ける人を探している

ときいていたので、ずっとそこの部分を提供していると思っていたのですが、

実は決め手はそこじゃなかった、ときいてびっくり!

それはもちろん必要だけど、外から日本を見ていて、かつ東京と地方の視点もあったから、と。

へええ〜〜〜っ。

 

ある中小企業さんに“書く”サポートをしたとき。

あるとき打ち合わせで、私の著書『イギリス菓子図鑑』を喰い入るように眺めてらしたので、

その会社の事業内容ともその方の趣味ともかぶらないのになぁ、と思っていたら、

「長い文章もキャッチコピーのような短い文章も、全体をまとめる文章も掘り下げる文章も、いろんなパターンの文章が書けるんですね」

とおっしゃり、あ〜っ、内容云々ではなく、そういう見方かぁ〜!と驚いたことがあります。

 

 

そうなのよね、自分のことってわからないのよね。。。
実はどこで評価されているのか、あるいは評価の順位は自分が抱いているのと違っているってこと、往々にしてあるのです。

なので、ときどき、こういう風に他者から見た自分を知ると、重要視していなかった自分の強みがわかり、非常に新鮮です。