書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ようやく自分のウェブサイトを立ち上げました!

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1995年に自分のマシンを持って、ネットにつないで、

自分のウェブサイトが欲しいな、と思ったものの、

HTMLもろもろに匙を投げ(マック・パフォーマの微妙なレベルの初期不良があったんじゃないか、って思う)、

なんだなんだで20年以上(!)経って、ようやく重い腰を上げて作るか、となったのが2016年暮れ。

 

自分のマシンを手に入れたときのトラウマがあり、

自分で自分のウェブを作る気はさらさらなかったので、アウトソーシングにしたく、この方面に明るい方に相談。

 

そこでは、こうしたい!という希望は伝えるわけですが、

自分のこととはいえ、自分のことだからこそ、考えがなかなかまとまらず。

明確にいつまでにやんなきゃもなかったので、

ずるずるとのびてここまで来てしまった。。。

 

ようやく、ようやく公開の運びとなりました。<br>

根気強くおつきあいくださった制作の方々、ありがとう!

ご協力くださった方々、ありがとう!

 

 

普段はウェブの仕事の基本は寄稿なので、システムや構成がどーの、ってことには携わらないので、

だからこそ具体的な制作はプロに任せる、つまりアウトソーシングにしたわけですが、

とはいえやりとりはするわけで、なかなか勉強することが多かったです。

 

何でも自分でやろうとは思わないけれど、知るってことは大事ですなぁ。

何ごとも経験だわ、何ごとも勉強だわ、と思った次第です。

 

 

あっ、ちなみに肝心のウェブサイトはこちらです(↓)。

hanenoriko.daa.jp

 

樹木希林訃報に乗じる人たちの気持ち悪さ

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確かに存在感のある稀有な役者だったと思います。

 

でもね、何だろう。

あんなに素晴らしい俳優が、の一点張りの気持ち悪さ。

発言を名言として讃える気持ち悪さ。

 

晩年もその傾向があり、

腫れ物に触るように、とにかくほめる、絶賛する。

亡くなった後は、それがさらに助長された感じで、とにかく気持ち悪い。

聖人君子じゃあるまいし、そういう面ばかりじゃないよ、と言わせない空気感が気持ち悪い。

 

 

盲目的にほめたたえる、って危険じゃない?

確かにいい役者だったけれど、いい演技もあればそうでない時もあっただろうし、

そういうことを呑み込むというのは、真っ当な評価ができなくなる、ってことよね。

これはいいけど、これはさしてよくない、ってことあって当然だし。

 

人柄が、とかってのも、結局相性もあるだろうから、

万人が好きになるってことはないわけだし。

 

 

なんかね、こういう実力のある役者を評価する自分のセンス、すごいでしょ!

私、ちゃんと演技わかるのよ、私の審美眼すごいでしょ!

を暗に言われているみたいで、それが気持ち悪い。

単に世の中のそういう声に乗じているにも関わらず、

樹木希林に限らず、こういう人物やモノを借りた、

私ってみる目あるんだから!の垂れ流しに思えるんだよねぇ、ほとんどの場合。

 

 

ハウス/フラットシェアという選択

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つらつらと引っ越しを考えていて、

荷造りとかはさほど苦ではないのだけれど、

身ひとつで動けないのがネックだなぁ。

 

もともとその傾向はあったものの、

ますますどこかにどかっと腰をすえて住まなくてもいい、って思っていて、

ホテル暮らしとか滞在型ホテルみたいな方が

動きたいな〜って思ったときにすぐに動けるし、

生活実務の面では、掃除をしなくていいとかの面もラクだしなぁ。

 

腰を落ち着けるにしても、とりあえず移動する、という意味では、

ハウス/フラットシェアでもいいかなぁ。

 

フラットシェアってロンドンで半年ぐらい体験しただけで、

よくも悪くも、なことはあったわけだけれど、

経験としてもう少し日数を積んでもいいのかもなぁ。

時代も変わったことだし、当然ハウス/フラットメイトも違うわけだし。

 

 

ぼんやりと思っているのは、私がリアル老人になったとき。

シングルとかカップルとか、構成人数の多い家族も含めて、

相互扶助しながら生きる、できることは自分でやりつつ、できないことは助け合う、

血のつながりに頼らない、かといって友達とも違う、

ゆるい関係性のなかで共同生活するスタイルが珍しく無くなるんじゃないか、って予測していて、

私自身そういうところに住みたいなぁ、とも考えているのです。

 

なので、その予行練習としても、

もう1回ぐらいハウス/フラットシェアを体験してもいいかもね。

 

10年前の今頃だったのです

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はっきりとした日付は探せば出てくるのだけれど、

9月の秋分の日を前に、急遽体調がおかしなことになり、これは文字どおり死んでしまう、と救急車を呼び緊急入院して、一命をとりとめたのは10年前。

数日とはいえ、生死をさまよっていたんですよね〜、意識こそはっきりしていたものの、体は。

 

今思い返しても、ほんとよく死ななかったよなぁ。

突然すぎたからか、あ〜、人ってこうやって死んでいくんだなぁ、まあ、仕方ないか、こんなもんかなぁ、大したことはしなかったけれど好き勝手生きてきたから、これはこれで、な〜んて感じていたのにね。

 

明確な原因が不明なまま、1週間ちょいで退院し(本当はあと2週間入院と言われた)、

その後1年ぐらいなんだか調子が悪く、倒れることもしばしば。

これはおかしい、と再度精密検査をして、ようやく原因がわかり、

対策をとり、ようやく全面回復。

 

 

この経験で死生観が劇的に変わった、ってことはないのだけれど、

私、生かされているのかなぁ、とふとぼんやりと考えることはあるのです。

それが何なのかは、今はまだわからないのだけれど。

 

お金は現金でないと、本当にありがたみがないのか

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なんだろーなー。

ラジオを聞くともなく聞いていたら、

電子マネーがうんたらかんたら、という話に。

 

1人の人が慣れると便利ですよ〜、と言ったものの、

あとの2人の方が実感が湧かない、とか、ありがたみに欠ける、とか、さんざん否定し、

現金じゃないと価値がわからない、と結論づける始末。

 

 

そうかぁ?

電子マネーにしても、クレジットカードにしても、便利だし、

履歴を見れば、あ〜このくらい使ったな、ってのもわかる。

慣れの問題、だと思うのだけれど。

 

特に電子マネーは便利、便利!

最近はちょっとしたものはSuicaでピッ、になっちゃったからなぁ

(小銭を出したり受け取ったりが面倒くさい)。

 

 

ただ、ですね。

私、ある程度の現金も持ち歩いています。

というのも、地震や水害などに遭ったとき、

それが大規模なものであれば電気不通、ってことも充分に起こり得るから。

 

実はそれまで私、財布に現金をあまり入れていなかったものの、

それなりの額を入れるようになりました。

それは、東日本大震災における教訓です。

Macと初めてのお出かけ!

 

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こういうことを言うとドン引きされそうですが。。。

 

私、マシンはMacを使っていて、かれこれ20年以上のマックユーザーで

先日使い始めたもので5代目。

現在、少しずつ、お互いに寄り添っているところです。

 

で、初めてのお出かけを一緒にして、一応心配したわけです。

ちゃんと持ち運べるかな、とか、外でぐずらないかな、とか、ね。

 

で、お出かけの前に声を掛けるわけです。

もっと言うと、立ち上げるときと閉じるときも。

もっとも、声に出すことはほとんどないものの、心の中で。

おはよう、とか、おやすみ、とか、今日もお疲れさま、とか。

 

というのも、うちはテレビをおいていないので、

Macでラジオや音楽をかけっぱなしにしているんですよね。

なので、朝起きてから寝るまで一緒、というか、仕事をさせている、というか。

 

マシンなので調子の悪いときもあるわけで、

そんなときばかり、頑張ってもらえませんかね?と言うのは甚だ失礼かな〜、って思っていて、

つまり、普段から、私はあなたのことをちゃんと気にかけていますよ、ねぎらいとお礼と伝えないと、

いざというときにふてくれちゃうんじゃないか、って感じているのです。

 

 

保有歴だけ見るとヘビー・マックユーザーだけれど、

別段マシンに詳しくなく、強烈なマック愛好家ってわけでもないけれど

iPhoneではなく、スマホはアンドロイドだし)、
なんせ一緒の時間が長く、生きる上での相棒というか、体の一部というか、なので、

高圧的な態度ではなく(そういう態度には到底なれない)、二人三脚で一緒に頑張ろうね!の気持ちで接しているわけですよ。

 

ほかのものにはこういう、ここまでの感情は抱かないのに、なぁ

プリンタ複合機に多少、あるかな)。

付き合いの深さがそうさせるのかもしれません

 

でもって、こういうことを言うと、またドン引きされそうですが、

相手(マック)も、もっというと電化製品も、こちらの感情をちゃんと感じ取っているのではないか、と感じるんですよね。

 

珍しく熱が冷めず持続中!(今は打ち上げに向けて)

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編集統括/制作指揮として隔月で3冊連続発刊という書籍制作をしておりまして。

5月上旬、7月上旬、そして9月7日(金)に無事発売となりました。

 

ボリュームの大きさと役割による仕事の多さで、できるかな、という不安がなかったといえばウソになりますが、

まあ、大丈夫でしょう、アウトソーシングなり、方法はいくらでもあるし、と構えていたら、

本当になんとかなったという。。、

 

見本も届き、ほっと安心。

思った以上にいい出来です。

それまで刷り見本や紙見本は見ていたものの、

こうやって本としてまとまった形になったものを眺めるのは初めてで、

何度体験しても、うれしいものです。

 

あっ、どんな本かって? こんな本です(↓)。

ricorice.exblog.jp

 

 

オーナーシェフやスタッフの方々、そしてン年ぶりのカメラマンさん、初めましてのブックデザイナーさん(&出版社の担当の方)、

きゃあきゃあ言いながら、お互いを思いやりながら、意見を交換しながら仕事ができたのが大きな財産。

書籍作りはなかなか大変な仕事ではあるけれど、それ以上に楽しかったし、なんせ私以外はみなさんひと回り以下で、刺激的で学ぶことがたくさんありました!

 

意外かもしれませんが、普段、完成したものがあがったときは、もうさんざん見たからか、

それ以前に制作の途中途中でハイパーになることがあるからか、

完成直後は、淡々としていることが多いのですが(後で再熱することはある)、

今回は、またぐっと気持ちが盛り上がっちゃったなぁ。

 

なわけで、目下のところ、打ち上げに向けて盛り上がっているところです。