予定調和、なんてことはまずない
先日の出張では、目的地に到着したら、空港から街中に入るのに使う地下鉄が事故で不通。
じゃあ、タクシーかな、と乗り場に向かうと、すでに長い行列で、タクシーレーンでは車が動いていない。
じゃあ、路線バスで大きな駅まで出るか、とバスの行列に並ぶことに。
さほど本数の多くないバスを待っていると、このバス停でタクシーを拾う人もちらほら。
タクシーレーンはつかえているから、ここから乗る方が利口だな。
行列の人も多いから、来たバスに乗れなかったら、ここからタクシーを拾おう。
そう思ってバスを待つものの、時間になっても時間を過ぎても来ない。
あ〜、地下鉄がとまったから、道路が渋滞してるってことか〜。
っと、ちょうどこのバス乗り場でタクシーを降りる人がいたので、
そのタクシーを捕まえ、荷物を預けにいったんホテルに直行し、約束の場所へ。
飛行機を自分で押さえる場合は、予定の時間に余裕を持った便を手配。
往路は、朝早い便をとるので、十分に寝ない状態で空港に向かうのですが、
目的地に早く着くと安心なので。
この日も、早い便で現地入りしたので、空港でゆっくりしてもよかったのですが、
地下鉄はすぐに復旧しそうになかったので、タクシーで街中に入ることを選択。
時間に余裕もあるし、こんなこともあるよね〜、ぐらいの気持ちで。
ふと思い出したのが、以前読んだ、エッセイだかコラムだかで、
ひとり旅が苦手なのは、予定調和でないから、あらかじめ決めた予定が狂わされるから、と。
予定が狂うのは、ひとり旅も団体も確率としては変わらないと思うのですが、
その方はそういう認識のようで、
あ〜、予定通り重視なら、海外のひとり歩きも、まして住むことはできないだろうなぁ、と感じたのです。
海外に暮らして、または暮らすように旅行して、いちばんの収穫は、
物事は予定通りには運ばない、を会得したことかもしれません。
公共交通機関の遅れ、スト、役所や郵便局に行って用事をするのもひと仕事。
まったくもってスムーズに運ばない。
怒っても呆れても仕方ないので、そういうもんだ、と思っています。
そういうもんだ、と思って過ごしていたら、本当にそういうもんだ、とそれ以上もそれ以下でもなく捉えられるようになったよ!
仕事でも、そう。
予定通りになんて進まないんだよ〜。