書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

近所で食べる、ということ

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半年ぶりに近所のラーメン屋さんを訪ねました。

ラーメンは好んで食べる方ではないのですが、それでも半年ぶり!とは、ね。

新型コロナウイルスの影響で、営業日時が変わりかつ不定期になり、改装もしていた時期があって、なかなかタイミングが合わなかったのです。

 

お店に着いたら、夕方7時を回ったばかり。

カウンターの端っこで作業をなさっていたので、

「あっ、早かったですか?」と聞くと

「いえいえ、仕込みに時間がかかってしまって。どうぞどうぞ」と。

 

お言葉に甘えて、席に着き、注文をすると、

すぐにカップルが2組入店。

その後、私の注文が来たぐらいのタイミングで、カップル1組と若い男性が入店。

10席足らずのカウンターはほどなく満席状態に。

 

 

ラーメン屋さんにあまり行かないのでわからないのですが、カップル率ってこんなに高かったっけ?

年齢はまちまち。1組は40〜50代、1組は30代、もう1組は20代。

いずれの方々もほとんど手ぶらで、カジュアルな服装から察するにご近所さんでしょう。

 

 

これだけを見て、結論づけることはできないのですが、

リモートワークで自宅で仕事、今日は外で食べるか〜、みたいなノリが感じられたのです。

コロナ以前だったら、彼らは職場の近くとかターミナル駅で待ち合わせて、食事をすることも多かったんじゃないかな。

 

新型コロナウイルスの影響で、飲食店は淘汰されるでしょう。

付き合いや接待、飲み会が激減したし、自分で作るにしろデリバリーにしろ持ち帰りにしろ自宅で食べる方が気楽と気づいた人も多いでしょう。

 

でも、飲食店はなくならりはしない。

自分の家のダイニングテーブルの延長で、ふらっと行けるご近所のお店、英語でもそう呼ばれる“neighbourhood”が重要になってくるのかな〜。

電車の終電も早くなるし、そうすると、やはり気軽なご近所の店、という選択になるのかな〜。

 

ラーメンをすすりながら、そんなことをぼんやりと考えちゃいました。