書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

この距離感がいい感じ!

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私は一見垣根が低く見えるらしいのですが、内向型でほとんど人に心を開かないので、

ネガティブな言い方をするとベタベタした、なれ合いの人間関係が苦手です。

 

友達少ないし、自分から誘ったりすることもあんまりない。

 

にも関わらず、なんで垣根が低く見えるか、っていうと、

フランクというかフラットというか、初見の人とでもふつーに話をするから。

そのとき、入り込まない程度に遠慮なく話をするから。

 

なので、一瞬だけ一緒になった人と話をするのは得意。

例えば、飛行機で隣り合わせになるとか、飲食店で相席になるとか。

(いちばんしんどいのは、面識こそあれど、たいしてよく知らない人と一緒の時間が長いとき)

 

 

引っ越してきて、心地いいなぁ、って感じたのが、

レジの人や、飲食店のスタッフさん&ほかのお客さんとの、何気ないちょっとしたやりとり。

差し障りのない、スモールトークにもならない程度だけれど、

このくらいの距離感がちょうどいい。

 

この感じ、ロンドンとかではよく体験するけど、あれっ、東京もこうだったっけ?

先日、飲食チェーン店で、サラリーマンとおぼしき人が荷物を隣の席においていたところ、混み合ってきたので荷物をどけて簡易フックをつけて自分の席に吊るし、あけてもらった席に着いた人が「こういう便利グッズがあるんですね」と話しかけたのがきっかけで、二言三言会話を交わしていたし、

ベビーカー連れの人が来たときは近くにいたサラリーマン風の人がさっとイスを外してベビーカーがおけるスペースを作っていたし、

私も隣にいた若いお母さんにちょっとしたことでちょっと会話を交わし、その後、別の若いお母さん連れが隣に来て、1歳ぐらいかなぁ、小さい子供が私を見てニコニコしてそこでまた少し会話を交わし(私は、子供が仲間と思うせいかニコニコされたり話しかけられたりするんだよなぁ)、

こういうのいいなぁ。

 

これって、日本人のメンタリティーとして苦手な分野って思っていたけれど、それだけじゃなくって、気持ちに余裕があるかどうかにも拠るんじゃないか、って思い始めましたよ。