書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

“場”としての飲食店が変わったなぁ

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知り合いから相談したいことがあるから会えないか、と連絡がありました。

文面から、具体的なシリアスなこと、ではなく、

(今後そうなるかもしれないけれど)まずはちょっと聞きたい、

ってことだろうなぁ、と判断。

 

数年ぶりに会うし、

飲んで食べておしゃべりして、ができるところで夜会いましょう、

と、コロナ前だったら何の迷いもなく言ったでしょう。

 

でも、同じ、飲食店に行くなら、昼でオープンテラスとかがいいなあ、と感じ、

まあ、結局、夜、アルコールを提供しているファーストフード店にしたのですが、

無意識の自分の変化に驚きました。

 

なぜ、夜の飲食店に食指が動かなかったか。

一言で言うと、楽しめない、から。

 

お店が悪いわけではなく、人もまばらで静かで、夜だと外が暗いせいか、店内も雰囲気が暗くって、なんだか楽しくないんですよ、それに気が滅入る。

 

単純に

・料理

・飲む

・会う/話をする

であれば、目的がはっきりしているので夜の飲食店も気にならないのでしょうが、

久しぶりの再会を楽しむのには、賑やかな場がいいな〜、と真っ先に感じたんですよね。

 

結果、アルコールを提供しているファーストフード店を選んでよかった、かも。

間隔があるとはいえ席は満席だし、人は入れ替わり立ち替わりだし、

それなりに賑やかさがあったので。

 

 

私にとっての“場”としての飲食店の立ち位置が変わったなぁ。

ひとりでごはん、食べながらマジメな話(これは個室を予約したりする)、メニューの確認(仕事柄)、は少なくなく、こちらはこれまでとあんまり変わったように思えなかったけれど、

誰かと楽しく笑いながらたくさんおしゃべりして過ごす、となれば、

その場を演出してくれる場としての飲食店の役割は大きい分、

時間帯やお店の選び方が変わっちゃった、ってことか〜。