書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

DIY物件とは何なのか? 身をもって体感中

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引っ越し先は、DIY物件です。

私、紹介されるまで知らなかったのですが、好き勝手に改装していい、というもので、

私の借りた物件だけかもしれないけれど、その代わり、何かあっても(水漏れだとか、建て付けが悪いだとか)自分で解決してね!という条件。

 

私は別段、DIYに興味があるわけではないんですよね〜。むしろ面倒くさい、というか(笑)。

ただ、物件を探しているときに、物件そのものをものすごく検討したい、というよりも、

東京に住むのは8年半ぶり、東京で引っ越しをするのは11年半ぶりなので、

今どきってどうなのかなぁ、東京の不動産や引っ越し事情もだし、土地に対する評価やエリアそのものが変わっちゃっただろうしなぁ、というのがあって、

ゆるゆると相談しながら探していた次第。

 

1月中旬(下旬?)、東京に来たその足で不動産屋さんを訪ね、

年末にチェックして、「ここ、いいな!」と思った物件がいったんは情報が削除され、先を越されたな〜と思っていたら、

「いいタイミングです! 今日、再募集が出たばかりです」と言われたものの、

「あ〜、ここは審査が厳しそうですね。基準は、何だろう。。。でも審査に出すだけ出しましょうか」とのことで、

確かに気に入った物件だったので、そうしてもらったのだけれど、

一晩寝て、冷静に頭で起きた瞬間に、「あっ、落ちるな」と思ったら、やっぱり落ちた。

 

「年が明けたら日ごとに物件が活発化しますから」

「明日、お時間あればいらしてください。もう少し探してみましょう」

 

何となく、その方がいいかな、と予定を入れていなかったので、中1日おいて来訪。

 

ほかにも見ていた物件があり、ピンときたわけじゃなく、条件から考えると、まあ、いいかな、という印象で、

何度か通っていたので、不動産屋さんも私の傾向を理解してくださった模様。

候補物件がそこまでピンと来ていない、というのは察してくださったみたいで、

到着するやいなや「○○と△△、どちらの条件優先ですか?」と。

 

改めて突き詰められて聞かれると、スペックより嗜好なんだよなあ(これも自分でびっくり!)。

「やっぱり、△△かなぁ」と答え、早速条件に見合うものを探し始めてくれました。

 

2件引っかかったものがあり、1件は、「これはなんだ!」とダントツでえらくそそられる物件

「これ、気になります!」と言うと、

「すごい物件ですよ! 今日入ったばっかりです! 相当おもしろいですよ!」と、不動産屋さんも興奮気味。

 

で、確認してもらったところ、即内覧できることに!

早速内覧に行くと、ますます気になるじゃないの!

 

えらくトントントンと進み、

もう1件、気になる物件があり、見るだけでも見たいなぁ〜、と思ったものの、どうにも電話がつながらず、

「あっ、ここで決まるな」という予感でいっぱいに。

 

その後、審査があり、不動産屋さんの休みもあり、確定するまで5日ぐらいかかったけれど、

予感どおり、その物件に確定。

なにがおもしろいか、っていうと、DIY物件でなんでもあり!だから。

 

 

すごいときめく物件か、といったらそうではなく、それよりも好奇心をえらく刺激された、それに抗えなかった、というのが正直なところ。

こういう物件に巡り合うのは稀少な機会だし、ましてや実際に住むとなると、そもそもそういう物件が出回っているわけではないので、望んでもできない体験であることは間違いないでしょう!

なので、これは貴重な体験ができる!と、そこにとてつもない魅力を感じてしまったわけです。

 

なわけで、早速、水は漏れてるわ、ガスは漏れてるわ、のトラブル(とはいえ、おおごとではなかったのだけれど)。

ちょうど引っ越しの立ち合いで発見できたので、その場で直してもらうことに。

 

でもって、部屋の中は何もクリーニングしていないので、まあ、汚い、まあ、ひどい!

洗面台の掃除だけで半日かかってしまう。

床もホコリまみれで、ざっと掃除機をかけたけれど、がっちり拭き掃除をしないことには住めない。

とりあえず、寝るところだけレジャーシートを敷いて確保し、

あとは掃除しながら荷ほどきをしながら、少しずつ進めます。

 

その方が作業効率がいいだろうから、

引っ越し業者さんにもライフラインで来ていただいた方々には、

雨や雪じゃなくって、靴裏がドロドロに汚れているわけじゃなかったし、

「靴のままでいいですよ〜、汚れていて、どのみち後で大掃除なので」

と言ったんだけれど、

発想の転換で、床に物がおけるから、モノが増え散らかるのであれば、

DIY物件をいいことに土足の暮らしにしちゃおうかな〜。

 

 

ともあれ、刺激いっぱいのDIY物件に暮らし始めました。