書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

いつもの暮らしにあるかどうかが、私にとってのバロメーター

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今回も、前回も前々回も(基本ずっとそうかも)、当初予定していたのとは別のエリアに引っ越しました。

決め手は「この物件いいんじゃない」という直感みたいなもので、

なんとなく視界に入ってきて、なんとなく見に行って、「ここ!」となって即決するパターン。

 

なので、スペックというか条件をほとんど見ていない。

物件そのものもだけれど、周囲の環境もあれこれ事前にチェックしないで決めちゃうんですよね。

 

ということは、実際に移ってから気づくことも多く、

このひとつが、今回の住居の場合は、周辺にお花屋さんが多いこと。

夕方は会社帰りの人たちでけっこう賑わっている、

 

 

私は、いわゆるていねいな暮らしみたいなものとは程遠いのだけれど、

それでも暮らしに効率や機能性ばかりを求めるのはスキがなくなり息苦しくなるので、

なんとなく遊びの部分を持たせたいんですよね。

 

花を飾るという行為もそうで、

観葉植物はすぐに枯らしてしまうのだけれど、切り花はあらかじめ短命ということがわかっているし、そしてなぜか切り花はけっこう持つんだな。

 

そんなわけで、立派なものを買うことは滅多にないのだけど、キッチンブーケぐらいの花は飾るようにしています。

私にとって、人間らしい暮らしのバロメータかも。

 

花がなくても生きていける。

花を飾る、というのは心に余裕がないとできないし、

お金に余裕がないとできないのだけれど、

でも、“武士は食わねど高楊枝”じゃないけれど、

ムダといえばムダな花を飾ることで、自分の生活が自分にとって意味のある大事なものと認めたいのかもしれない。

これをしないと、何もかもグダグダになりそうだし。

 

 

引っ越して半月経ち、まだまだ落ち着かない日々だけれど

(友人には1年かかるんじゃない、と言われた。。。)、

まだまだ落ち着かない日々が続きそうだけれど、

ようやく花を買って飾った次第。

 

ほかはぐじゃぐじゃ&散乱としているけれど、

花に目をやって眺めるだけでひととき豊かな気持ちになれるので、よしとしましょう。