書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

秋晴れの気持ちのいい日の過ごし方

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連休中もこもって、16日校了(これで制作サイドのチェック終了。印刷してもいいですよ)の書籍の最終校正を、延々とやっています。

今日は遊びのお誘いもいただいたのですが、近所にいらっしゃるとのことで、(私にとっての気分転換にもなる)ランチだけ同席して、フルタイムでご一緒するのはお断りしました。

 

校正のさじ加減は、その人次第。

結果、修正がなかったとしても、もういいでしょ、と思うか、へばりついてやるか、になって、私は後者(なのに、ザルなのはなぜだろう。。。哀しい)

それは仕事熱心、ということではなく、自分のやることが世界で一番信用できないからです。

昨日までの私はどこか間違っている、ってことを前提に、今日の私がチェックする、みたいな。

 

 

秋の日差しを感じながら、ふと思い出したのが、27年前の駆け出しの時の自分。

ええと時期はもう少し遅くって、11月下旬か12月頭かだったと思うのだけれど

(というのも、三茶あたりの246/東名高速の脇のイチョウが完全に色づいていたから)、

初めての取材の後で、原稿も自分で書くのだけれど、この仕事を始めて、2カ月ぐらいで仕事のペースが遅いどころか、まだ何もわかってなく、勤務時間中は編集の仕事で精いっぱいで、とても自分の原稿を書くまで手が回らず、週末自宅に持ち帰って、でも、家でやっていると煮詰まって、気分転換にコーヒースポットに行って仕事をした自分。

 

そうか、世間は休みなんだ〜、って思いながら(うらやましい、ってのはなくって、ただ、そのときの自分のシチュエーションと周囲の様子の乖離を強烈に感じた)

 

 

なんだ、やってること、変わってないじゃん(苦笑)。

会社に所属しているか、フリーランスでやっているかの違いはあるけれど、ライフスタイル、みたいなのが変わっていない。

今、夜〜明け方&休日に自分だけで完結する(原稿書いたり、校正したり)に充てているってのは、平日の昼間は、編集者としてのやりとり的な、相手のある業務の比重が重くなり、まとまった時間、原稿書いたり、校正したりを集中してできないから。

 

こうやって、一生を終わるのかなぁ。

リタイアしたいとか仕事を減らしたいとか管理側に回りたい、という発想は自分にはまったくないんだな、ってことにこないだ気づいたばかりだし。

現場、というか実務が性に合っている(と、本人は思っている)となると、そうなるのかなぁ。