書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

誰に対して言葉を発しているんだろう

 

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探しものがあり、某専門店を訪ねたときのこと。

専門店といっても高級アイテムを扱う店ではなく、

価格帯としてはごく日常的ではあるのだけれど、

平日で専門店だからか、お客は私以外いない。

 

そんな中、「いらっしゃいませ。どうぞ手にとってご覧ください」みたいな文言を絶えず大きな声で発していて

「一度で言ってくれたら、それでいいよ」と思ったけれど、

声の主は品出しをしながら、ただひたすら同じセリフを繰り返して、

その顔が向いている先は、品出ししている商品。

 

お客を見もしないで、ただただ同じ言葉を繰り返しているんだ〜。

びっくり!

そして、ぞっとしてしまった。。。

 

大きな声で挨拶しなさい、みたいな教育をしているんだろうけれど、

一体誰に向かって言っているんだろう。

 

 

探していた商品について聞くとやけに居丈高で

(よっぽどそこで働いていることにプライドがあるんだな)、

トンチンカンなやりとりがあって、

なんだかざわざわと言いようのない、どーしたもんかねぇ、な気分に陥ってしまった。

この店に行くことは、もうないかも。しばらくは、ないな。

 

スタッフの態度ひとつで、お店で買いたくなるかならないか、決まっちゃうよなぁ。