こういうことに気づくかどうか、ってことなんですよね
企画というと、大上段に構えた突拍子もないもの、と捉えられることがあるのですが、実のところそうではなく、現在出回っている中でするりと抜けてしまっているところ(そこには、これ、待ってた!という人がいるであろうことが前提です)を探す、という方が近いかな。
もっというと、現在出回っているものの切り口を変えるとか、専門的なことを一般の人にわかりやすく噛み砕くとか、当たり前とされているものをきちんと検証してみるとか、いろいろあるのですが、簡単にいうと、こういうのあればいいな!が発想の起点となります。
前述のようにアプローチはさまざまですが、マーケットを変える(同じ商品でも、これまでと違う購買層を、同じ内容の本でもこれまでと違う読者層を想定する)という手法もありまして、これなんか、まさにそうだなぁ〜、とつくづく(↓)。
ときどき、こういうニュース出ますよね。
ネットオークションで、こういうの意外と売れるよ、みたいなの。
松ぼっくりとか流木とかもそうかな。
ふと思い出したのが、四半世紀前かなぁ。
当時、私はワインの木箱(の空き箱)をCDや本、雑誌などを入れるのに使っていまして。
近所の酒屋さんで、持っていっていいよ!って何箱かもらったんですよね。
ある日、繁華街の輸入食材店に行った時。
レジ近くにワインの木箱(の空き箱)が!
ああ、邪魔になるから(ゴミとして処分するのも大変だし)、「ご自由にお持ちください」なのかと思いきや、500円とかで売っていたんですよね。
なるほど!
こういうの欲しがる人はいる。一定層はいる。
おそらく、よく聞かれていたんだろうと推察します。
当初は、どうせ捨てるから、とあげていたのかもしれない。
でも、欲しい、という声が多いと、これ、売り物になるんだな、と思うのは当然の帰結ではないかと。
こういうことに気づけるかどうか。
実は身近なところにゴロゴロ転がっているんだろうけど、なかなか発見できないのも事実。
そして、気づいても実行するためには、組織で動いていれば内部で説得も必要。
とはいえ、気づかないことには始まらない。
目のきくオブザーヴァー、かつ説得力のあるネゴシエーターになりたいものです。