書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

投資か贅沢か、それは私が決める

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なんせ信者が多いので、わざわざ大声で公言したりはしないのですが、

私はディズニーやジブリの世界観が非常に苦手、はっきり言ってアンチです。

夢の国、子供は無垢(まったく逆だと私は思う)、みたいな前提に、ただただうなだれてしまう。

 

非日常を体験するなら、映画館に行く方がいいし、ホテルに泊まる方がいい。

 

普段、日常の延長としての宿泊目的だとAirbnb、ビジネスホテル、B&Bとシンプル&低料金な施設を利用するのですが、

アトラクションとして非日常を体験する場合は、断然ラグジュアリーなところがいい。

ロンドンの高級ホテル、バンコクの(マンダリン・)オリエンタル、タイ・プーケットの開業間もなく日本に代理店がなかったときに訪ねたアマンプリもよかったな。

シンガポールのフォーシーズンズのスイートに泊まったときは、夢のようだ、と思った。

日本だと、やっぱり帝国ホテルが好きだなぁ。

調度品や設備の豪華さも、だけど、ホスピタリティにやわらかく包まれ、地上5cmをふわふわ歩いている感じ、そっちの印象が断然強い。

(繰り返し、上記にあげた例は非日常基準です)

 

もうね、何年、何十年経ってもしっかり覚えているんですよ、そのときのうっとりとした時間って。

忘れられない体験を買う基準だと、ン万円は安いのかもしれない。

 

 

こういうのって一見分不相応な贅沢、知らないなら知らないでいい世界なのかもしれないけれど、

たまにこういう非日常体験に投資して、身をおくと、気持ちがとても豊かになれます。

机上の空論だと理解が及ばないんじゃないかな(少なくとも私は無理だわ)。

 

先日、初打ち合わせで、高級ホテルでの体験に話が及び、そこで会話のキャッチボールができたことで、相手が信頼してくださいました。

そう、私の高級ホテル体験は、贅沢もだけれど、何より自分自身への投資。役立つ場もちゃんとあるし、そういう背伸びをしないと、次の段階へ進めないな、ってのが私の経験則。

 

身銭を切って自分に投資する、失敗もあるけど、それも含めて経験は貴重だわ。