書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

限られた環境にいると、やり方を工夫せざるをえない

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現在、食書籍3冊を同時進行でプロデュースしておりまして。

監修の方、カメラマン、デザイナー、版元のご担当者etc

みなさん東京なのに、私だけが遠く離れたところに住んでいるので、

おいそれをすぐに顔を合わせられない。

 

ある本については、

監修の方に実際の取材&撮影の前にかなりのヒアリングを、つまり事前の仕込みが必要になり、

東京に住んでいれば、出向いて行ってヒアリングの時間をそれなりにとる、ってことができるのですが、

それが不可能なので、メールのやりとりを何度も繰り返しています。

 

具体的には、

構成案(絵コンテ)と企画内容を提示

 ↓

必要な情報を得る

 ↓

さらに絞り込んで質問&確認する

 

を繰り返しています。

 

 

なかなか骨が折れるといえばそれまでですが、

これをすることで、ブレはなくなるよなぁ、といいように解釈しています。

 

監修の方はその道ではプロですが、本の制作はまた別の話になり、

それなりにすり合わせをしても、思い違いは往々にしてあるもの。

口頭ではなく、書く、という行為にすることで、“何を考えているか”が客観的に見やすくなるんですよね。

 

こんな風にやりとりを頻繁にしていると、

コンセプトの共有がより具体的にできるので、

いざ動き始めて、あっちゃ〜!ってことは少ないだろうなぁ、と思うのです。

 

 

これ、遠隔ゆえ。

どうしようかなぁ、と思いを巡らしたどり着いた方法ですが、

条件が限定されると、頭を使い工夫するしかなかったからなのですが、

一見できそうにないことも、やってみればできる!ってこと案外多いんだろうなぁ、と思ったりしています。