書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

気をつけてはいるものの

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ITやウェブ関係の方と話していると、カタカナで表現されることが多いなぁ〜、と感じます。

ニュアンスはわかるけれど、おおかたはふわっとしているなぁ、という印象。

 

私は紙媒体の仕事が長く、そこでも業界用語が存在し、

出版と広告では使う言葉のチョイスが微妙に違う。

 

私がダイレクションをする仕事は、紙媒体の書籍が多く、

一緒に仕事をする人は、例えば著書の方とか監修の方は、出版業界の人ではなく、

私が窓口になるので、業界用語を一般的な言葉に翻訳して(頻出する言葉は説明して覚えてもらったりもする)伝えるわけですが、

うっかり業界用語で言ってしまうこともしばしば。

 

そのひとつが“版元”。

発行元/出版元のことで、大半は出版社です。

なので、“版元”といえば“出版社”をすと考えていいでしょう。

(なんで“版元”なのかは江戸時代まで遡ります。ググれば出てきますので、興味のある方はどうぞ)

 

音数の短さもあるけれど、声に出したときの心地よさは、

版元 > 出版社

なんですよね〜。

メールやメッセンジャーなど文章で書くときは、意識が働いているから“出版社”と綴るけれど、話すときは“版元”になってしまうことがしばしば。

先日も「“版元”って何ですか?」と聞き返されて、あっ、となった次第です。。。

 

 

業界用語って技術的なことは一般的な言葉に翻訳のしようがなかったりしますが、

一般的なものに対しても業界用語があったりする。

 

話す相手によって言葉を切り替えるようにはしていますが、うっかり、ってことも。

気をつけよう。。。

 

 

にしても、この時の言葉を切り替える感覚って、外国語を用いるときや帰省したときに実家の言葉やアクセントに戻すのに近いかもしれないなぁ。