書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

心がすさむ一歩手前で台所に立つ

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家事は好きじゃないし、何より片付けが大の苦手。

断捨離とかていねいな暮らしとはとはほど遠く、

ただ、その一方で、あまりにだらしない生活をしているとそれが仕事にも反映されるように思えるのも事実。

 

 

私の場合、そのリトマス試験紙が“食べること”。

取材とか下見とかが続くと家で食べないし

(これ、脳で食べているので、普通の食事とはまったく違う感覚です、私の場合)、

籠って集中しているときは、

特に締切り前とかは中断したくなくって、とりあえずあるものをつまんだりも。

それが続くと、つまり食べることが疎かになると、

心もすさんできそうで無意識のうちにブレーキがかかります。

 

外食もいいし、中食でも構わないけれど

(コンビニごはんは苦手なんですよ、味じゃなくって、容れ物が。

 食器に移したくなって、だったらお総菜を買う、って発想になっちゃう。

 いっそのこと、機内食みたいにコンパクトだったらそれはそれでいいんだけれど)。

関係ないけれど、学校給食をダイニングテーブルじゃなくって学習机で食べるのが本当に嫌だったなぁ

(お弁当なら気にならないのに)。

こういうの理屈じゃなくって生理的なものなんでしょうね。

 

 

せめて食事の時間ぐらいちゃんと確保しよう。

簡単なものでもさっと作って食べる。

バタバタのときも、できるだけこれをすると気忙しいムードがいったん停止して、

心の均衡がなんとか保たれるような気がします。

 

こういう心のブレーキのかけ方、

私の場合は“食べること(食事の準備をすること含め)”で

当然人によって違うけれど、

信号を感じたら素直に従うのがいいかと。