書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

いまだに結婚 → 子どもを持つ、って図式なの?

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こないだテレビを見るともなく見てて、のけぞりそうになりましたよ!

 

少子化だとか、女性の(って言い方は好きじゃないけれど、とりあえず)働き方を検証する、みたいなののベースが、いまだに

 

結婚 → 家庭を築く → 子どもを持つ(ここでいう“持つ”は“授かる”を含む)

 

になっているっ!

 

 

あのさぁ、結婚と子どもを持つことって重複する部分も多いかもしれないけれど、イコールじゃないでしょ?

結婚しなくても家庭(のような共同体)は築けるし、結婚しなくても子どもも持てる。

 

子どもを持つことに関していうと、シングルでってこともあるだろうし、法的に夫婦であっても子どもを授かりたいのに授からずや、同性婚の場合は、養子ってこともあるだろうし、事情により預かるってこともあるだろうし、子どものいる家庭(および共同体)は必ずしも婚姻関係にある男女間ってわけじゃあない。

そういうの切り捨てて、もっというとひと昔前の理想的な家庭(男女の夫婦に子どもが2人、みたいな)というものを前提に話を進めるから、いつまで経っても根本的な解決にはつながらず、話が進まないんじゃないの。

 

まったく、いまだに結婚とか婚活とかって、それを前提に話をするってまったくいつの時代だっ?

結婚した人を否定する気持ちはさらさらないけれど、それが無条件にすばらしいこと、人生で達すべき事柄のひとつ、みたいなことを堂々と掲げるのって、どーなの?

世の中にはいろんな考え方の人がいるのに、これぞ王道!従うべきを押し付ける風潮って、本当にうんざり!

 

口先では時代に寄り添うようなこと言っている人たちが、実はそれを疎んでいる、というのがよくわかる。

あのさぁ、いつも思うし、これに限らず、だけど、多様性を認めるって、こういうことからじゃないの?

ダイバーシティなんてわかったようなわからないような言葉で、表面だけそれっぽく見せられてもねぇ。