書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

時代は変わるので、記憶の片隅にあったことを残しておこう

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ある方とやりとりして、ふと、昨年2018年は若いご担当の方との仕事も多かったな、と思い、

でも新卒でその会社に入った方はいらっしゃらなくって、

違う会社や業種から転職なさった方ばかり。

 

ある方は、雑誌にあったスタッフ募集を見て応募、

ある方は、転職サイトで。

転職サイトの方が多かったな。

 

そんなことをつらつら思い出していたら、

そういえば、かつてはマスメディアのスタッフ募集なら朝日新聞、という時代があって(東京だけかもしれませんが)、

確かに、1990〜2000年代、私自身、朝日新聞の求人広告を眺めるのが日課になっていたもんな。

日課といっても毎日ではなく、求人広告が掲載されたのは日曜と月曜だった、ような。。。

 

実際に応募したことはほとんどないのですが、

1990年代後半に勤務した広告制作会社に入社したきっかけは、朝日新聞の求人だった記憶。

時を同じくして受けた、出版社の編集部にも受かったけれど、

先に受かった方が縁があるのと、それまで純粋な紙媒体(書籍やムック、雑誌)の編集だったので、

似ているけれど違う世界を体験しておきたいな、と思ったから。

DTPが出始めた時期で、それにいち早く乗った会社だったので、

1995年からのマックユーザーとしては、興味津々でもあったわけで。

 

当時、極貧状態から脱出し、経済的な安定と、イギリスに住むための資金作りもしたかったので、

朝日新聞の求人を真剣に眺めたもんです。

 

極貧を経験したからか(お金はなかったけれど、なぜか気持ちはのんびりしていた)、経済的危機感は常にあって、実際に応募する/しないはおいておいて、

求人を眺めるのは一種の精神的保険のようになっていたのかもしれません。

その後、フリーランスになってからも、その習慣が続いたんですよね〜。

2011年に引っ越しから、その習慣がなくなっちゃったけど。

 

いやぁ、こんなことすっかり忘れていましたよ。

急に鮮やかに蘇った。

こういう日常的なことって、いざ思い出そうとしたら曖昧になるので、思い出したタイミングで記録しておこう、とここに綴っているわけです。

 

 

それが、今は転職サイトなのねぇ、としみじみ。

どんなもんだろう、とのぞいたら、その後、広告がバシバシ上がってくる仕組みにもびっくり。

 

ものすごい新鮮な体験をした気分です。