よかった! よかった! じゃないの?
世界で大きなニュースになった、タイの洞窟に閉じ込められた少年とコーチ。
無事、救出されて、退院して、よかった! よかった! 本当によかった!
なのに、責任とか反省とかを促す声が日本であがってるんですってね。
びっくり!
よかった! よかった!が根底にあって、
プラスして、同じことが起こらないように、もしくは同じことが起こったときに、
どうするか対策を練って、あらかじめ告知なり共有なりをする、ってことじゃないのかなぁ。
単に閉鎖する、っていう、臭いモノに蓋をする発想でなくってね(観光スポットになるらしいけど。たくましい!)。
昨日投稿した“おばさんの“お小言”はききたくない!”に通じるように思えるんだけど、
失敗やミスをした、些細なことを知らない人を含めて、自分より下だ!と見なした人間をコケにする、
さらにはよってたかって完膚なきまで叩きのめす、って、どういう精神構造なんだろう?
日本人はやさしい、って言葉が蔓延しているけれど、
わたしの印象はまったく逆で、
たいていの日本人がやさしい態度を示すのは、自分より強い者もしくは顔見知りに限ったことで、
他者、とりわけ弱者や困ってる人に対しては冷たい。
それが第三者であればことさらで、本当に冷たい、と思う。
バギーを押している親御さんに冷たいし、小さい子供連れにも冷たい。
明らかに道に迷っている人に対しても無視。
若いからものを知らないのは当たり前であって、それをあげつらう。
若者だからハメを外すことがあっていいのに、眉をひそめる。
子供のいたずらややんちゃに対しても冷たい。
若者や子供に対して直接どーの言わない(言えない?)ときは、親の教育が!とか言い出す。
なんなんだろーな。
そうやって思い返してみれば、タイの洞窟の少年たちやコーチが
救出されたとき、入院したとき、退院したときに、
すっかり萎縮して、すみません! すみません! な空気じゃなくって、
笑顔を見せた子供もいて、その意味でも本当によかった。
医者や看護士らをはじめ、周囲の人も喜んでいて、こういう人たちに囲まれて、本当によかった!
これは、子供とコーチの心身の安全を最優先させるために、当局(政府?)が配慮したものなのだろーか?
だとしたら、それも含めて素晴らしい、と思う。