書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

アルファベット表記でピタッとくる名前が大事になる

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私はモダン建築が好きです。

夢見るコンクリート、夢見る近未来。

英語ではbrutal buildingsと呼ばれますが、私自身は、brutal is beautifulという解釈です。

こっちは私の仕事のメインではないので、積極的にビシバシといかないものの、昔はル・コルビュジエのフランス国内にある代表的な建築は訪問したり滞在したりし、今もイギリス・ロンドンでも空き時間を利用して、それなりに見て回っています。

 

この流れを汲む日本の建築家のひとりといえば安藤忠雄でしょう。

私、彼の建物、もだけれど(個人宅など小さいものの方が断然興味深い)、講演とかで話す内容が、いちいちおもしろい。

「懐石料理とか、あの待つ時間が苦手。注文してさっと出て来てさっと食べられるうどんがいい」

「とにかく歩きなさい。東京駅から表参道までなんで余裕でしょ」

みたいな。にこっと笑って、ダミ声で話す、気ままなおっちゃん風情もがいいね。

(お体、どうぞ大切に!)

 

 

で、彼の作品は日本国内だけでなく、外国にも多いでしょ。

なので、雑誌や書籍で紹介されることも多く、そのときのクレジットはアルフェベット表記で、ANDO, Tadaoとなっています。

字面がいいんですよね。短くって覚えやすくって。

外国人の名前って不慣れなこともあって、覚えにくいですよね。綴りが長いと、もう致命的。

小野洋子もそうよね〜。もはやONO, Yokoの方がピンとくるってのもすごい(小野洋子ってアルファベット表記にすると、ほんとインフォグラフィックな名前だよなぁ)。

 

で、ふと思ったこと。

彼らがここまで世界的に有名になったのは、名前の簡潔さが多少なりとも役に立っていたのでは、と。

これから世界に打って出ようとする人は、アルファベット表記でぴたっと決まる名前を意識的に冠することが大事になるね!

ネーミングの専門家って職業も出てくるかもね(って、もういるのかな?)。