書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ええと、前からだっけ?  

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百貨店に足を運ばなくなって久しい。

時間があるからちょっと立ち寄って、は百貨店でなくていいし、

ショールームとしても行かない。

 

私は、比較的オンラインな生活だと思うけれど、別段、リアル店舗に行かないわけじゃない。

でも訪ねるのは、専門の(大型)店で、なんでもあり、じゃないだな。

今でもはっきり覚えていて、今でも私の見解は変わらず、そして世の中はますますその傾向が強まっていると思うのだけれど、

20年ほど前に出版の企画で、「何でもあり、は、何にもなしと一緒。意図を明確にして、内容を絞り込んだ方がいい」と発言したら、不意を突かれた顔をされて、反論されたっけ。

 

 

で、久しぶりに某老舗百貨店を尋ねたら、

何だか時間が止まったような、昭和の時代にタイムスリップしたような佇まいに、くらくら。

時代に合わせてマイナーチェンジはしているんだろうけど、

抜本的はことは何もやってないんだね〜。

未来に向けてのワクワクはなくって、もはやノスタルジーに浸る場所なんだなぁ。

 

 

もっともそれは店舗と顧客によるところが大きいんだろうけど。

その老舗百貨店は顧客のメインは年寄り、ってことの表れでしょう、エレベーターには腰掛け用の椅子が。

 

ええと、これって前からあったっけ?

はい、確かに便利。

 

こういう細かいことをやるなら、もういっそのこと、

昔の百貨店を再現するとかにしちゃえばいいのに。

百貨店をアミューズメントパークにしちゃえばいいのに。

江戸時代の呉服屋の再現、明治時代のハイカラな喫茶店とかがあれば、

それが百貨店という大きな箱の中であればリアルサイズで再現できるだろうから、

そしたら私も行っちゃうかもよ。