書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

時が止まったかのような渋谷で改めて

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渋谷で夕食を一緒にしながら話をしましょう、となり、

その日私は日中の予定が遅くまであり、早くて渋谷に着くのは19時30分。

大荷物を抱えていたので、

駅で済ませましょう、と。

向かったのは、東急百貨店東横店のレストラン街。

 

30年ぐらい前に戻ったかのような佇まいとお客の少なさにびっくり!

どこもかしこもおされ!を打ち出す必要はない!って私は思っているけれど、

これはず〜っと放置していることの表れじゃあ。。。

おかげでスムーズに席が見つかったんだけどね。

 

勤務しているおばちゃんたちはテキパキしていて機転もきいて、

ベタベタしたていねいさで、ねえ、これって慇懃無礼じゃないってとこよりよっぽど気持ちいいけれど、

こんな閑古鳥じゃあ、せっかくのキャリアがもったいないなぁ。

 

 

なんだか、いろいろびっくりしたのですが、

いちばん驚いたのは利便性のよさから駅直結の東横店を選んだのに、

百貨店自体が閉店になったあとは、エレベーターが地下フロアまで行かないとは、これいかに!

地上階で降りて、えっちらおっちえら地下まで行くこの不便さときたら!

(渋谷駅は今や、東京メトロ半蔵門線副都心線田園都市線だけでなく東横線も地下だから、地下までダイレクトに行きたい人は以前よりも増していると思う)

 

エレベーターで一緒になったインド人家族は???で、

同方向だったので一緒に移動したのだけれど、

券売機の不便さ(東急と地下鉄で分かれている)も極まりないし、

会社ありき路線ありきで分けるのは、もういい加減やめて欲しいです、本当に。

 

いろいろ訊かれるのは必至で。説明に時間がかかってスタッフ不足、

になるぐらいなら、会社の垣根をとっぱらってシンプルにする方が、自分たちもストレスがなくなると思うんだけど、な。

 

JRも、確かにそうなんだけれど、いちいち東海だの東日本だの西日本だの、

自分たちで分けるのはいいけれど、ユーザーにもそれを押し通すのって、ほんと不便。

のぞみが使えないジャパン・レイル・パスも不便、新幹線でスーツケースがおく場所がないのも不便。

 

 

かねがね主張しているけれど、自己満足や親切の押し売りのおもてなしなんかより、

基本的なインフラを、ぱっと見で誰にでも理解できるようシンプル化する方がよっぽど大事だし需要があると思いまふ。