書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

Momofuku, Lucky Peach and Ando(モモフクとラッキー・ピーチとアンドー)

f:id:ricorice:20170322143237j:plain

アメリカ合衆国にはハワイしか行ったことがありません、私。

そもそも、アメリカ大陸に足を踏み入れたことがない。

 

私は食関連の編集やライティング、イギリスの食情報をしているので、多少なりとも情報は入ってくるけれど、それはまったくもってアメリカの食事情を知るのに十分ではありません。

 

そんななか、Momofukuってラーメンチェーン店がアメリカ合衆国にあるって知ったのは5〜6年前、

予備知識が何もないもんだから、初めて知ったときに、へっ、日清食品がアメリカで飲食店を展開してるの?って思ったぐらいで、その店名がやけに印象的で。

(モモフクとは百福とも書き、インスタントラーメンを生み出した日清食品の創始者の下の名前)

momofuku.com

 

この読みは半分正しく、半分外れ。

というのも、で、名前の由来は(安藤)百福へのオマージュもあるみたいだけど、経営しているのは日清食品ではありません。

 

で、私がなんでMomofukuを知ったかというと、FB経由。

ふとたどり着いたLucky PeachというFBページ、そしてそのおおもとであるウェブサイト(さらにもとは雑誌だけど)がアジア系食情報満載でとてもおもしろく、今も楽しみに読んでいるのですが、これを運営(なのかな?)しているのが、モモフクだったのです!

luckypeach.com

モモフクはそもそも百福ではなく、桃福。

(日本では薄れてしまったけれど、東洋で桃はもっとも尊いとされる果物)

これの英語におきかえたのがLucky Peachってわけ。

 

いや〜、たまげた!

Lucky PeachはMomofukuの店紹介ではなく、アジアの食メディアとして見事に独立してるんだもん!

自分の店の宣伝ツール(広義ではそうでしょうが)ではなく、あくまでメディアという位置づけにした潔さにますます好きになったのです。

 

で、こんなことも始めるようで(↓)。

www.businessinsider.jp

Momofukuが新しく着手したのはフードデリバリー。その名もAndo。

もともと安藤百福をそこまで意識していたかどうかは不明だけれど、逆にそれにのっちゃう!って感覚もいい。

 

こういう新しいこと、さっとやっちゃうノリ、わくわくするなぁ。

 

 

なわけで、一度も行ったことのないMomofukuの動向がいちいち気になる私です(笑)。

こういう店の知り方って、私の仕事柄ってのもあるかもしれませんが、SNSやネットメディアが発達した今の時代ならではの情報の拾い方。

インターネットなしでは知りえなかったお店だもの。

 

Lucky Peachのウェブサイトが、有益でかゆいところに手の届くような、おもしろい企画満載だったから、何これ!おもしろい!ってなったわけで、そうでなかったら素通りしていたことを思うと、結局、訪問者のためになるコンテンツ作りって基本中の基本。

そのあと、どう広げるかって問題もあるけれど、こっちありきじゃ決してないんだよね。

 

 

ところで、Momofukuはイギリス/ヨーロッパにあるWagamamaが形態としては近い、のかな?

www.wagamama.com