書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

迷っても言い切る方がいい

f:id:ricorice:20170321135344j:plain

人間100%の気持ちになることなんてないのですが、

でも、肝心なことは言い切った方がいい。

ブログのタイトルとか、文章のまとめとか。

ここに“私はこう思います”とか“私はこう考えます”っていう言葉は不要。

(本来は本文にも要らない、のですが、これはなかなかむずかしい)

 

これ、とっても勇気のいることです。

というのも、“思います”とか“考えます”って加えることは印象をやわらかくするし、そこには相手の意見も尊重しますよ、という考えが透けてみえます。

でも、同時に、ぼんやりしちゃうんですよね。

もっと言うと、響かないし、刺さらない。

言葉がさーっと通り抜けちゃうんですよ。

 

言い切る、というのは覚悟を伴います。

でも、届けられる人には、言葉を届けることができます。

それは、熱狂的に受け入れられるかもしれませんが、同時に徹底的に嫌う人も出てきます。

 

それでいいんです。

何となくいいな、と思ってくれる人たちは、悲しいかな、一介のお客さま。すぐに次のなんとなくいいなに移動し、私たちのことは覚えていません。

よきにつけ悪しきにつけ、相手の心をしっかりつかむには、はっきりものを言うに限ります。