書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

文面に感情をのせるむずかしさ

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企画でそれとなく相談を持ちかけられていて、

それについては私自身考えているところもあり、

同時に問題点やそれについての改善策もみえていて、

きちんとお返事したいのですが、

文字にするとどうにもきつくなり、相手を否定するように捉えかねられないので、

至急案件でないのを理由に、次に会うときにちゃんと話をしようと思っています。

 

仕事でやりとりのある方に「もしかしてご存知かも」と

極めて個人的なことをうかがったら、

とても心温まるていねいなメールの返信がきて、

じ〜んとしてしまった。

 

同時に、顔が見えない分、メールってむずかしいな、とつくづく。

ていねい過ぎると慇懃無礼になるし、

箇条書きが過ぎるとあまりにそっけない、

ちゃんと説明しようとするとムダに長くなるし。

 

昨今は、会ったことがないどころか、話したこともない、

メールやメッセンジャー、SMSなど文面のやりとりですべてすませてしまうこともざらで
(これ、助かる! いちいち電話されるのは、日常の小さなテロに思える)、

実際に会った時に文面とのギャップに驚くこともある。

 

 

5W2Hを踏まえた内容をきちんと知らせるのとは別に、感情を伝えるってむずかしい。

こういうの相手との関係性によるし、内容によるし、やりとりの頻度にもよるし、

一概にどうこう言えないしね。

 

そう考えると、年齢が低くなればなるほど、うまいなぁ、と思う。

デジタルネイティブの強みで、コミュニケーション能力が、ほんと高いなぁ。

文面で自分の感情を、親しい人、仕事絡みの人、状況に応じて柔軟に使い分けているもの。