書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

もう美術館や博物館には行かない

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三軒茶屋、下高井戸、高田馬場三鷹、目黒、飯田橋八重洲、銀座、大井町、五反田、吉祥寺、京橋、あるいは、日比谷、六本木、渋谷、神保町、池袋。

1980年代終盤から2000年にかけて、名画座やミニシアターで訪ねた場所。

名画座はもうほとんど残っていない、か。。。

 

大型シネマでロードショーをほとんど観なかったのは、かつては、少し待てば名画座で2本立てになるから。

そして、シネコンが主流になった頃から、ふらっと入ってふらっと退出できず、席指定になったのでますますロードショーから足が遠のく。

いちいち予約して、予約しないまでも、この時間にこの席にいなさい、を指図される気分で映画を観るのはどうにも窮屈。

 

 

新型コロナウイルスの影響で、今後は美術館や博物館もそうなるのでしょう。

次の約束まで時間があるからのぞいてみよう、今日はヒマだから行ってみよう、

そんな気軽な気持ちで訪問することが多かったのだけれど、

そしてイマイチだったらさっさと切り上げて、興味をひかれたらソファで休憩しつつじっくりのんびり回っていたけれど、

それができなくなるのであれば、

もう、美術館や博物館には行かない。

少なくとも、入場制限が解除されるまでは。

 

もっと自由な気持ちでいたいのよ。

結果として、タイムテーブルどおり、みたいなのはいいんだけれど、

あらかじめ、時間割りを決められると、それだけで気持ちが萎える。

 

自分の時間は自分で決めるよ。

自分の行動は自分で決めるよ。

 

 

新しい行動様式、につきまとう薄寒い嫌な感じは、ここなんだよな〜。

 

やっていいこと、よくないこと、はわかった。

でも、どう動くかは自分で判断するから、ほっといてくれないかな。私の判断に委ねさせてくれないかな。

 

あーしろ、こーしろ、といちいち指図&大衆監視されるのは、げんなりする。日々が全然楽しめない。

外出するのは、間違いなく精神的苦痛になるな。

 

内向型で、コミュ障で、家にいることが苦にならない私です。

おそらく今後は、自主的におこもりを続け、自分の頭とパソコンの窓を通じて、自由に思うがままに世界を回るでしょう。