書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

書籍進行のメイキングを開示する仕組みを作りたいなぁ

f:id:ricorice:20180523105608j:plain

 

GW明けを皮切りに、隔月刊で発行される3冊の食書籍の制作指揮/編集統括の日々です。

7月上旬に発売予定の書籍制作がようやく峠を越えたところです。

作業自体はまだまだ続くのですが、あとは校正をがんばっていくのみで、

ということはページ構成が終わり、素材も作り、デザインもほぼ確認でき、ようやく視界が開けたというか。

 

私の場合、企画が通って、ページ構成(骨子)を作った時点で、気持ちとしては仕上がりのイメージが見えて、できた!という気分に。

そのあと具体的な絵コンテ(ラフと呼びます)を全ページ作り終われば、ほぼ終わった!という気分に。

そうして、依頼した文字や写真原稿ををチェックし、デザインの相談をし、書籍の全貌が見えたら、すっかり終わった気分に。

いや、この後の校正が、単に間違いを修正する、だけでなく、

事実確認をする、文字統一(ひらがなかかたかなか漢字か、など)、レイアウトに合わせて文字調整する、表現の整合性をとる、なんて、今の時代とは思えない超アナログな作業をするので、

これに時間がかかるんだけどね。

 

とにかく、先が見えてひと安心。

これはこれで進めつつ、9月上旬発売のものも詰めていかなきゃ!

 

 

にしても、こういうメイキングって開示できないのよね。

要所要所で見せていくのがいいんじゃないか、ってここ数年ずっと思っているけれど、

現在のところ、一般的な出版事業だとむずかしいなぁ。

でも、今のこの変化の時代だからこそいろんなアプローチができるはずなのに、な。

通念となっている考え方自体を変える、風穴をあけたいと思っているんだけど、な。

これ、私のなかの課題のひとつ。