書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

私に勇気をくれる1冊の本

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ここのところ、本読みたいな〜熱がふつふつとわき上がっているのですが、

まとまった時間でがっと集中して読むのが好きなので、

なかなか新しい本に手を出せずにいます。

 

そんなときは、かつて読んだ本を引っ張り出しています。

 

フェルマーの最終定理

360年にわたって数学者たちの前に立ちはだかり、

1994年にアンドリュー・ワイルズによって証明されたもの、

それがフェルマーの最終定理

 

私、中学生のときに知り、えっ、証明されていないの、

へえ〜〜〜〜、じゃあ、やってやろう!

と(一瞬)思ったほど、実にシンプルなものです。

が、これが手強い! すぐにう〜ん、これは。。。となったのを覚えています。

 

で、1994年に証明され、1990年台後半だったか、

BBCかなんかで制作された番組がNHKで放映され、

アンドリュー・ワイルズの見せた静かな情熱に、感動してしまったのです。

 

この番組(だと思う)制作者のひとりが綴ったのが、この本。

内容は、フェルマーの最終定理、を説明したものではなく、

フェルマーの最終定理にポイントを当てた、数学者たちの壮大なドラマ。

 

訳もすっとなじめるもので、数学を知らない人でも楽しめるのでは。

 

情熱を持って取り組む、ってこいうことなんだなぁ、という1冊です。