書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

若い人の力を存分に発揮できる環境をぜひ!

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仕事でやりとりのある雑誌の編集長の方と、

移動時間が30分ほどあったので、初めて業務連絡以外の他愛ない話をする機会がありました。

 

連絡のとりかたや手がけてらっしゃる仕事ぶりを見て、

いい編集者だなぁ、と感じ、気持ちよくご一緒できていたのが、会話を通じて、

ますます応援したいなぁ、と感じ入った次第。

30代の若い編集長の、これをやりましょう!を大事にしたい、とつくづく

(雑誌は編集長のものだしね)。

 

「もうひとり編集スタッフが欲しいんですよね。キャリアのある人が」

「でも、一般向けの雑誌だと若い人がやる方がいいですよ」と私。

「そんなもんですかね。でも、指導したりするのは、ある程度年齢のある人がいいかな、って」

 

ああ、そうか。

私は同じ土壌に上がったら年齢は関係ないと思っているし、制作はそれでいいのかもしれないけれど、指導、となると、いまだに年齢とかキャリアとかがどこかで足かせになったりするのかなぁ。

それもだし、スタッフが足りないなかで、制作だけでなく、教育も請け負うのは、確かに負担が大きいよなぁ。

 

教育とサポート要員で、キャリアのあるスタッフを入れてあげてくださいよ〜!

(私が立候補しようかな〜)

 

 

悲喜こもごもの人事異動の季節です

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初めてお会いして挨拶をしたのが半年前。

何度か直接顔も合わせて、打ち合わせ&すり合わせ、というか戦略会議をして、企画を通して、さあ、これから!だったのになぁ。

 

朝、電話がかかってきて

「人事異動で、別の編集部に移ることになったんです」

「えっ! 1年経ってもいないのに?(その方は中途採用で去年の春に入社なさったんです)」

「そうなんです。私自身びっくりです。そもそも、そこの部署の編集部員募集で応募したのに」

「新しいところは畑違いですもんね。。。」

「会社員だから仕方ないんですけど。なんだか割り切れなくって」。

 

そうかぁ。

心中お察しします。お察しして余りあります。

私が会社に所属しないのは、それも大きい。

 

でもね、とはいえ、

ご依頼いただく仕事で思うのは、

自分が思っている強みと、他人が見たそれは、違っていることが往々にしてあるのよね。

でもって、与えられた仕事で初めて、それまで自分で気づかなかった“これ、おもしろい!” “向いてるかも”に気づくこともあるし。

私自身、最初は“食”を専門にするとは思っていなかったし

(今はそんな区分はなくなったけれど、サブカルというか、インディとかオルタナティブ音楽とか、地べたのカルチャー的なことをやりたかった)。

 

 

その方、今は“もやもや”期かもしれないけれど、

上司や人事の人はちゃんとみていて、将来を見越して、今回の配属替えになったのかも、よ。

 

一緒に揉んだ企画は引き継がれることになったけれど、

(おそらくひと回り以上は軽く年齢が離れた)若いその方とがっぷり仕事をしたかったな。

視点とかもおもしろかったし、話していて楽しかっただけに。

 

 

 

停滞期。こんな時期もある、ってことで

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“おかたし”真っ只中の私。

今週手放した、おもなものは以下のとおりです。

 

・服 4着

・カーテン 2枚

・バッグ 1個

・食器 数点

 

ほか、小さいものをちょこちょこ。

 

う〜ん、こうやって書き出すと停滞期、だなぁ。

データは嘘をつかない、ね。

 

体調を崩したこともあって、動きが緩慢に。

あれやこれや、さようならする時期かな?と目に飛び込んできてはいたのですが、アクションを起こせずにいました。

 

まあ、こういう時期もある、ってことで、そんな中でも日々進めていることを、よしとします。

なんでもそうだけど、常に一定のペースで動くわけではなく、どんと進むこともあれば、ゆっくりになることもあるので。

 

このできない状態がフラストレーションになっているので、うまく爆発すると、えいや!期に突入するかもしれないなぁ、そう持っていきたいなぁ。

 

とびっきりおいしいベーグルを食べながら、頭をかすめたこと  

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3月下旬の飛行機利用は、移動の時期にもろ被りで、当然ほぼ満席。

 

22A。

私がとったのは窓際の席で、比較的早く搭乗したものの、後ろの3列はすでに友達同士とおぼしき若い女性たち。

楽しそうに談笑していて、ほほえましい。

 

旅行帰りかな。そうか、春休みだもんね。

 

そう思いながら、ジャケットを脱ぎ、シートベルトを締めようとすると、

「あの〜、そこ、私の席です」と、声をかけられる。

 

ありゃ、やっちゃった!

ごめんなさい!と改めて席を確認すると、後ろの彼女たちが座っている列の窓際が私の席。

 

あれ〜、すでに人がいるよ〜、ダブルブッキング?と思ったら、

彼女らもその気配を察し、自分たちの席を確認し始め、

A〜Cの並びではなく、B〜Dで通路をはさんだ3席だったことが判明。

 

席を移動しようとしたので、

「あっ、いいですよ。私がD席に座ります。そのままでどうぞ」と言うと、

「えっ、いいんですか?」と口々に。

近くにいたキャビンクルーの方もやって来ていて、

「窓際の席でなくてよろしいですか?」と訊いてきたので、

「いいですよ。(国内線なので)飛行時間も短いですし、今日は朝早かったので、ほとんどの時間寝ていると思いますから」。

 

キャビンクルーの方が行った後も、しきりに彼女たちが

「ありがとうございます!」と言うので、

「全然いいですよ」と。

それでも、「何かお礼を!」を言い始めるので、

「あっ、そう。じゃあ、なにかもらおうかな。なんてね(笑)。ほんと、気にしないでください」。

 

その後、3人で何やら話し始めたので、いったん終わり!と思いきや、

数分後、声をかけられ、

「あの、これ、よかったら食べてください」

と渡されたのは1個のベーグル。

 

多分、自分用か誰かのおみやげ用に買った中から取り出したんだろうな。

いやぁ〜、わざわざ、いいのに、と思ったけれど、なんとか気持ちを伝えたい、というのがひしひし伝わってきたので、遠慮せずにありがたくいただくことに。

 

搭乗前に食事をしていたこともあり、そのベーグルを飛行機の中では食べなかったけれど、降りるときに

「ベーグル、ありがとうございました。明日の朝ごはんにします」と声をかけると、

うれしそうな顔をして「ありがとうございました!」と3人が何度もペコリ。

 

翌日のブランチでおいしくいただきました。

ただトーストしただけだったけれど、それはとびっきりのおいしさ。

こういうの、うれしいね。

 

 

ただこのとき、キャビンクルーの方がその後、2度お礼を言いにきて、降りるときにもまたお礼を言われて、面喰らってしまった。

 

大げさだなぁ。

人命を救助したとか、そういう一大事を救ったのであれば、そういう態度でも不思議はないのだけれど、たかだか席を移った(譲った)だけですよ〜。

 

こういうの、よくあるし、席を変わってほしい人たちから声をかけられることもある(ひとり移動が多いので)。

特別なことではないと思うのだけれど、思い返せば国際線ではあっても国内線ではなかったかもなぁ。

 

う〜ん、こういうの、国内線では珍しいのかなぁ(日常的なことなら、わざわざキャビンクルーがお礼を3度も言わないでしょう)。

それとも、国内の航空会社のおもてなし(これってほんとに、ねぇ。積極的に疑問だわ)、というか、なのかなぁ。

 

それとも、大半の人は「そこ、私の席」って言うのかなぁ

(まあ、私だって、どうしても窓の外の景色が見たければ、そうしたとは思うけれど)。

 

 

とびっきりおいしいベーグルを食べながら、しばし考えてしまった私です。

 

 

“?”じゃなくって“i”じゃないのかなぁ

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これって私の感覚がおかしいのかなぁ。

 

駅や空港、美術館や博物館、ショッピングモールなんかで見る、

インフォーメーションコーナーを記す“?”。

 

これにもやもやしてしまうのです。

この場合って“I”じゃないの?

 

疑問&質問に答えるから、ってことでしょうけれど、この場合の疑問&質問って、観光&移動に必要な情報提供ってことで、疑問&質問ってのは、講義などの後で展開される質疑応答のようなものを指すんじゃないの?

 

インフォメーションコーナーって、「タクシー乗り場はどこですか」「○○というお店の営業時間を教えてください」といった問い合わせに答える場所、ってことで、「この建物は誰がデザインしたのですか?」とか「この床に使われている素材は何ですか?」といった突っ込んだ内容に答えるためのものではないんじゃないから、疑問&質問に対応するところとは違うんじゃないの?って思うのです(内容によっては答えなくはないでしょうが)。

 

なので、私の感覚だと、前者は“i”(情報)、後者は“?”(Q&A)なんだけどな。

 

うううう〜ん、海外でどうだったっけな。

私がとらえている“i”は、インフォメーションセンターなりインフォメーションコーナーなりで見て、informationの“i”が掲げられているような記憶。

“?”が掲げられているところってあったっけな?

 

(改めて)ブログってすごい!

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この3月はウェブサイト、もっというとブログを通じてのお仕事の依頼が数件ありました。

(ここでいうブログは、私が運営しているもうひとつのブログ(↓)に拠るところが大きい)

ricorice.exblog.jp

 

いやぁ〜、ありがたいことです。

本当にありがたいことです。

 

自著『イギリス菓子図鑑』を世に出せたのも、ヴァージンアトランティック航空のイングリッシュワイン連載(日本撤退に伴い現在は閉鎖)も、ブログがきっかけだったもんなぁ。

 

お仕事の依頼をいただけるのは、もちろんうれしいのですが、同時に、

自分が発信しているこういう部分がこういう媒体では求められているのか!という新鮮な発見と驚きがあって、それがおもしろく、そしてありがたい。

 

そういうところに届くことを願っていなかったわけではないけれど、いずれも予想しなかったところからの打診で思いがけない展開となります。

伝えたいところや人たちは大枠ではズレてはいないけれど、細かいところで自分が思っているところとの乖離があるのよね。

 

 

それにしても、ブログさまさま、だなぁ〜。

通常の仕事の中で、すでに知っている人たちとの関わりとは違うところから球が投げられ、こうやって違う展開へと私を導いてくれるのだから。

 

改めて、ブログってすごい!

価値のある情報を毎日発信している(と、本人は思っている)、こういうことって起こるのねぇ。

 

 

風邪を引きました。。。

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日曜の夜に喉がイガイガ、鼻がつまり、

あ〜、風邪引いちゃった(風邪につかまっちゃった、というのが実感としては近い)に。

 

早速、咳止めシロップの“コヴォニア”と、スパイスティーの“サマハン”を摂る。

ricorice.exblog.jp

 

夜が深まるにつれて鼻水も出てきたな〜。

早く寝ようと布団に潜ると、喉が痛くて呼吸が苦しい。

 

翌日の月曜は半日外に出る仕事があり、戻ったら速攻でベッドへ。

喉も鼻も状態はそのまま。

いつものようにいったんドンと悪くなるのかなぁ。

 

起き上がったら、少し体が軽い。

レモンと生姜があったので、レモンジンジャーティーを作って飲む。

 

午後3時間ほど寝たけれど、夜は通常通り、ベッドへ。

この夜は喉が痛くて呼吸が苦しいもなく、鼻が詰まって苦しいも、少しおさまっていたことに、朝起きて気づきます。

 

火曜日は大事をとって、休む、休む、休む。体を休める。

通常どおりでもいいかな、と思ったけれど、休めるときに休んでおこう、を選択。

 

いくらでも眠れるということは、やっぱり体が本調子じゃなかったんだな。

夜、喉も鼻も随分よくなっていることに気づきます。

 

あ〜、早めに手を打ってよかった!

こんなに軽症ですむなんて!

 

やっぱり何事も、気づいたら早く手を打つに越したことはないのね。

 

なわけで、本日、水曜日から通常営業です。