書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

悲喜こもごもの人事異動の季節です

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初めてお会いして挨拶をしたのが半年前。

何度か直接顔も合わせて、打ち合わせ&すり合わせ、というか戦略会議をして、企画を通して、さあ、これから!だったのになぁ。

 

朝、電話がかかってきて

「人事異動で、別の編集部に移ることになったんです」

「えっ! 1年経ってもいないのに?(その方は中途採用で去年の春に入社なさったんです)」

「そうなんです。私自身びっくりです。そもそも、そこの部署の編集部員募集で応募したのに」

「新しいところは畑違いですもんね。。。」

「会社員だから仕方ないんですけど。なんだか割り切れなくって」。

 

そうかぁ。

心中お察しします。お察しして余りあります。

私が会社に所属しないのは、それも大きい。

 

でもね、とはいえ、

ご依頼いただく仕事で思うのは、

自分が思っている強みと、他人が見たそれは、違っていることが往々にしてあるのよね。

でもって、与えられた仕事で初めて、それまで自分で気づかなかった“これ、おもしろい!” “向いてるかも”に気づくこともあるし。

私自身、最初は“食”を専門にするとは思っていなかったし

(今はそんな区分はなくなったけれど、サブカルというか、インディとかオルタナティブ音楽とか、地べたのカルチャー的なことをやりたかった)。

 

 

その方、今は“もやもや”期かもしれないけれど、

上司や人事の人はちゃんとみていて、将来を見越して、今回の配属替えになったのかも、よ。

 

一緒に揉んだ企画は引き継がれることになったけれど、

(おそらくひと回り以上は軽く年齢が離れた)若いその方とがっぷり仕事をしたかったな。

視点とかもおもしろかったし、話していて楽しかっただけに。