書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

箱根駅伝と高校サッカーと

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お正月といってもね〜。

なんせ、20歳ぐらいまで、お重に入ったおせち料理とかきれいなお雑煮とか過去の遺物と信じて疑ってなかった私ですから(おせちもお雑煮も、全然好きじゃないし)、

日常プラスアルファぐらいのもんで、

日常との一番の大きな違いはテレビを観る、ぐらい、か

(自宅にはテレビをおいていないので)。

 

 

お正月はテレビは基本、地デジをつけっぱなし。

地上波って、本当に観ないなぁ、と実感。

観たのは東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)と全国高校サッカー選手権大会(以下、高校サッカー)、ぐらい、か。

子どもの頃は箱根駅伝のよさって全然わからなかったし、今も駅伝とかマラソンとかまったく興味はないけれど、箱根駅伝はおもしろい、と思うようになりました。

限られた一定の期間でしか出場資格のない人たちが見せるひたむきさに心打たれる、のかもしれない。

 

っと、地上波で観たのってスポーツぐらい、か。

もうね、ほかの、騒がしくわざとらしい演出の番組は観ていてむなしく、どっと疲れる。

箱根駅伝にしろ高校サッカーにしろ、

若い子がただただ戦うスポーツで、脚本がなくって、もう、それがいいんだよねぇ、そのままを伝える、ってのが。

箱根駅伝にしろ高校サッカーにしろ、

実況も比較的(あくまで比較的で、もう少し抑えて欲しい)淡々としていて、騒々しくないのもいい(ときどき入るお涙頂戴ストーリーはカットして欲しい、両親がどうのとか、OBが登場したりとかは要らない。試合そのものだけでいい)。ぎゃあぎゃあ実況されるのは心底うんざり!

 

テレビに関しては門外漢でいち視聴者だけれど、こういう自分の姿勢を通じて、

出版にしろマスメディアに対して、ユーザーは相当冷めているよなぁ、と思うわけです。

 

じゃあ、どうするか。

いいことも悪いことも含めて、ありのままがそのままドラマってことでしょう。

 

 

それにしても、今どきの若者はすごいねぇ。

10代後半〜20代はじめの人たちがインタビューにしっかりと答えて。

この冷静さと言語化できる能力は、やっぱりすごいよ。

そこには、テレビだから新聞だから、って意識ももはやさらさらないんだろうし。

コミュニケーション能力の高さを改めて見せつけられた感じです。