たり、たり、たりたりら〜ん
文章に書くのにこなれてくると(な気がしますが)、
・同じ言葉の繰り返しを避ける
を意識するようになります。
たとえば、
“疲れている”
を表現するのに、
“疲れた”
“疲労困憊”
“帰宅するとすぐにベッドに直行”
といった具合に。
この
・同じ言葉の繰り返しを避ける
は文章を綴る上で鉄則ではあるのですが、
一方で、同じ言葉を繰り返すのが決まりとなっている表現があります。
それは
“たり”
ものごとを並列、同じ次元で並べて表現するときの言葉です。
例を出しましょう。
例1:久しぶりの休日は、家で料理をしたり床拭きをしたりした。
こう使います。
何言ってんの? 当たり前じゃない、って思うかもしれないですね。
では、これはどうでしょう
例2:久しぶりの休日は、家で料理をしたり床拭きをした。
これ間違い。でも多いんですよ、こういう使い方をする人。
床拭きのあとにも“したり”が必要なんです、例1のように、ね。
“たり”は1回だけ使うってことができない言葉なんです。
“たり” “たり”と連続して使うことで、初めて体をなします。
無意識のうちに、例2のように使っていること、多くないですか?