書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

些細なことが気持ちをほぐしてくれる

 

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心が折れそうなこと続きで、

久しぶりな方からちょっとしたお誘いもいただいたのだけれど、今の沈んだ気持ちのまま行くのは失礼な気がして、お断りしてしまいました。

 

図書館から予約していた本が用意できた連絡が入ったので、行くことに。

近所にパン屋さんがあり、そこはお昼過ぎに売り切れじまいをするので

13時頃、期待せずにのぞいたら、まだ開いていて、パンも少し残っていました。

 

天気もいいし、借りた本を読みながら公園で食べよう。

 

そう思って注文すると、私がオーダーしたものとフィリング違いのパンを、

「これ、おまけね」

と言って、足してくれました。

 

たまにしか行かないし、なんせ常連さんも多いので、顔を覚えられているとは到底思えず、

単に、もう閉店しちゃうから余ってもなんだし、翌日は定休日だし、

でくださったんでしょうが、その時の優しい笑顔にじーんとしちゃったな。

 

 

晴天の週末の公園はファミリーやペット連れ、老夫婦の姿がよく似合います。

木漏れ日がひときわ目立つところに、ベンチとテーブルがいくつもあり、席もあいている。

 

それは木漏れ日ではなくバーベキュー・スペースで、実際にベーべキューをしているグループがいて、その煙がくっきりとした木漏れ日を作っていたのでした。

買ってきたパンを食べながら本を読むこと2時間。

 

穏やかな平和な日常が自分の周囲に広がっていることを肌で感じることで、

心がほぐされていくことを実感。

 

 

無理に気持ちを持ち上げようとすると後で反動が来るように思えるので、

しばらくは無理なく気負いなく過ごすこととします。