書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

初めて、がたくさん

f:id:ricorice:20200919085747j:plain

 

大学に入学したはいいが、新型コロナウィルスの影響で学校に行けず、ひとり暮らしもスタートできず、な学生は多いことでしょう。

授業はオンラインだけど、ひとり暮らしをスタートさせた、という学生さんに会う機会がありました。

 

高校まで田舎で過ごしていた、とのことで、

ひとりで暮らす(家事や雑用、お金の管理をする)ことも、

日常的に電車やバスなどの公共交通機関を使うことも、

ひとりでご飯を食べに行くことも、

アルバイトをすることも、

いろんな初めてと日々向かい合っているんだなぁ、と感じて、非常に感慨深い。

 

そんな時、肝心の学校に行けない、ってのはなかなかきつい、気がする。

ゆるいリアルな場、って、五感でものごとが確認できる、ように思えるのよね。

 

 

普段、加齢をさほど感じないけれど、

こういう時に、一見些細な初めてがかつては自分にもあって、そこから随分遠いところに来ちゃったなぁ、って思うと、

歳をとったなぁ、としみじみしてしまう。

 

とはいえ、同時にまだまだ経験していないことも当然たくさんあって、

そういうことに出くわすとワクワクする。

その気持ちを大事にしよう。