書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

移動の時間と図書館のある環境が、本に向かわせる

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私の読書がはかどるのは移動中。

ゲームをしたりスマホを眺めたり、はほとんどしない。

ヨーロッパ行きの飛行機なんて絶好の機会で、ここぞとばかりに長編ものを持ち込んだものです。

 

少しばかりの揺れと少しばかりの周囲の賑わいがちょうどいいんだと思う。

 

ン年ぶりに東京に戻り、すぐに外出自粛になり、もともとが内向型だし仕事も基本リモートだし、でなかなか出かけることがなかったのだけれど、

8月末ぐらいから、外に出る機会が増えました。

 

ということは、電車移動の時間が増えた、というわけで、やった!とばかりに本を読んでいます。

 

 

あれ〜、以前もそうだったっけ?と思い出すと、

資料に目を通したり雑誌を読んだり、で、娯楽としての読書、は働き始めてからほとんどしてこなかった。

 

じゃあ今なんで、と考えると、資料に目を通すことはあるけれど、雑誌を読まなくなった、というのがとても大きい。

そうだよなぁ、2010年頃までは、雑誌代だけで月に1万円は使っていたもんなぁ。

今は最新情報はネットで収集するし、あまりに情報過多なこのご時世、放っておいても情報はどんどん入ってくるから、これ以上情報をとりにいきたくない、ってのもある。

 

それと、もうひとつ。

図書館が徒歩圏内にある、ってのも大きい。

自分で買うのは、好きな本になるし、本屋さんは新刊や定番が中心だけれど、

図書館はひと昔前のベストセラーや話題になった本もあるし、買わないまでも気になった本を手に取れるというのもありがたい。

自分にとってハズレだたら、途中でやめればいいし、当たりだったら買い求めたりする。

知らない世界にすぐに手を伸ばせる、んだよなぁ。

 

 

今、本を読むのが本当に楽しい。

電車の中だけでは飽き足らず、家でも読みたいから、今日はここまでやったら後は本を読もう!と決めて、至福の時を過ごしています。

 

仕事を始めてからは純粋な読書ってほとんどしてこなかった。

文字を追いかけるのは、類書や資料、最新情報に目を通すのにいっぱいいっぱいで。

 

もちろん広義では仕事につながるんだけれど、それでも文字からその本の世界に入るのがこんな楽しい!なんて、

活字中毒だった小学校1・2年生の時以来かもしれない。