書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

人間関係も整理する!のだ

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昨日はいい日だったな。

 

数日前に、仕事の依頼をお願いしたいのだけど、クライアントには初めての発注先になるので経歴を提出してほしい、と。

昨日朝、連絡があり、求めていた人材と違うから、という理由でお断りの連絡が。

 

こういうときの受け取る側の私は、

まあ、そういうこともあるよね、仕事する前にわかってお互いによかったね、なんですよね〜。

そう思えるのは、先方が私という人間の尊厳を大事にしてくれて、真摯に対応してくださったから。

 

声をかけてくださった方は、嫌な役回りだと思う。
頼んでおきながら断るって、気が進まないからね。

 

でも、きちんと説明してくれ、

「別の案件の時に、またお声がけしてもいいですか」って言ってくれる心遣いがありがたいじゃないの。

いい方とお付き合いできてるなぁ、って思う。

 

こういうときに連絡をよこさない、しれっと保身に走る、お前は所詮下請け(孫請け)だろ、と横柄な態度をとる人、いるんですよね〜。

けっこうな比率でいる。けっこうどころか、多い。

 

そういうときは、仕事が反故になったことよりも(というか、これは前述のようにそんなこともある、って思っている)、その態度にはらわた煮え繰り返る。

よっぽど度が過ぎるときは大げんかになるけれど、そうでなければ、平静を装いつつフェイドアウトする。

 

 

午後は打ち合わせで、年齢も性も違うけれど、それぞれがそれぞれの役割を尊敬しつつ、意見を出し合えるのが、楽しい。

こういうときに誰かが高圧的だったり、逆に顔色をうかがってばかりだと、あ〜あ、な気分になるけれど、そうでなくって、意見やアイディアを活発に出し合える、というのは人に恵まれいるなぁ、と感じたのでした。

 

その打ち合わせでは、飛び入りのゲスト(?)のような方もいらして、その時間もとても楽しかった。

 

人としての尊厳を大事にして、きちんと対応する。

ごく当たり前のことだけれど、ぞんざいに扱われることの多い私は、こういう態度で接してくれる人たちは、大事にしたいし、何より、一緒にいて気持ちいいんですよね。

仕事で、仕事を通しての態度でちゃんとお返ししたいと思う。

 

 

ほんと、仕事にしろプライベートにしろ、トラブルはつきものだけれど、そんなときに人として相手を尊重し、きちんと対応すれば、不愉快な思いをすることはないもんなぁ、と思いながら帰路に着いたのでした。

 

 

そして、帰宅したら、大きなニュースが。

びっくりしたのは、責任追及、説明要求、やった!みたいなコメントがあふれていたこと。

立場上、これまでの仕事に関しては検証&批評は行われてしかるべきだけど

(それはそれで、機会を設けてきっちりやればいい、と思う。でも、それは昨日ではない)、

その前に、まずは、これまでの労をねぎらったり、体をいたわったり、たとえ口先だけでも、示してもいいんじゃないのかなぁ。

それが人として、相手に敬意を払う、ってことじゃないのかなぁ。

 

人だから、好き嫌い、合う合わないはあるけれど、

自分の会社の社長が体調不良で職を退く、となったときに、開口一番「せいせいした!」みたいなことを言って高笑いするのかな?

本人の前でできるのかな?

 

 

私について言うと、コロナ禍で、理不尽&ないがしろにされることが可視化できるようになったんですよね〜。

通常時でないとき、いいニュースでないときに、どういう言動を示すか、その人の本質が見えるなぁ。

 

 

昨日は、そんな一日。

人間の尊厳を踏みにじる言動を平気でする人とは、関係を断つ! 関わらない!

と強く心に誓ったのでした。