書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

私は夏休みの宿題をとっととやってしまう子供だったので

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今年は新型コロナウイルスの影響で例年と違うし、エリアによっても違うのだけれど、

お盆を過ぎて8月が終わりに近づくと、

“夏休みの宿題”が話題にのぼることが多い。

 

そこで、

夏休みの最後の日々で泣きながらやる、二学期が始まってからやる、で、

いかにやらなかったか、がさも子供として正しい態度のように語られます。

 

そういう子供もいるだろうし、もしかしたら大半かもしれないけれど、

私はまったく違って、とっとと終わらせてしまう子供でした。

 

7月中にすべて終わらせたかったのですが、

8月20日頃に登校日というものがあり、この日は夏休みの宿題の進捗状況を見せる日でもあったので、

そのときの分までしかできない、一気に全部やりたいのに、

夏休み帳(ドリル、最近ではワーク、って言うのかな?)の目的のひとつは、毎日少しずつやる、ことで、まとめてどんではないので、あ〜ぁ、と思っていたのです。

 

学年が上がって新しい教科書をもらうと、家にたどり着くまで待てず、国語の教科書なんかは読みながら帰ったもんです。

 

いつもこうだったわけじゃなく、ときに宿題をしなくって、朝、学校の放送室で慌ててやったりとか(放送委員だったので)、

高校生にもなると、すぐには着手せず、それでも8月に入りお盆前に、徹夜をしながら一気にやるとか。

とにかく締め切りは守る、という態度だったんですよね〜。

 

 

これって、勉強が好きとかそういうことではなく、性格だと思うんです。

早く着手したい、視界に締め切りが迫ったものがある状況が好きじゃない、んですよね〜。

 

今も、(裁量を任せてもらっての)編集者としては、最後の最後に滑り込みで仕上げるのが快感!という人もいるけれど、

私は違って、肝となる印刷スケジュールは厳守したい。

同時に質も守りたい。

ひとりでは仕事はできず、トラブルはつきもので、予定通りには進まないことばかりで、じゃあ、どうするか、というと、できるだけ自分のところで調整する。ひとりブラックなら文句は出ないしね。

 

ただでさえ、なのに、ギリギリだと周囲に迷惑かけまくりなんです。

デザイナーさんとか印刷所とか、出版社のご担当とか、ほか多くのスタッフの方に、こちらの遅れに合わせてもらう、ってことをしないといけない。

 

それと、最終の確認ができない、あとは印刷所に任せた!みたいなのも好きじゃない。

 

そう考えると、子供の頃から変わってないなぁ、やっぱり性格ですよね。

 

 

で、う〜ん、って思うのは、

「夏休みの宿題をとっと終わらせていた」

と言うと揶揄するような言動で反応されることが少なくないんですよね〜。

 

それっておかしいんじゃない?

いろんなタイプの子供がいて、もっというといろんなタイプの人間がいるわけで、

ちゃんとやってるのに対して、それはおかしい,、と できない側に引きずろうとするのは違うんじゃないかな、と思うんですよね〜。